LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

加藤ブログ
所用で三井住友銀行名古屋支店に出掛けてきた。重厚な造りのこの建物は、旧三井銀行時代の昭和10年に建てられたもの。
最近思うのだが、私が育った昭和40年代の、建物でも日用雑貨でもなんでもそうなのだが、もしもその時代のモノがコンディションの良い状態で残っていたなら、現代では全てお宝になっている。今となっては後の祭りだが、私が成長する過程においても多くのお宝を廃棄してきた・・・。ああ、勿体ない。
いや、それらを売って一儲けしようとかそんなことではなく、最近では当時のものが懐かしくて仕方がない。私が生まれた当時の、そう今では十分に古民家と呼べる寄棟の平屋だったのだが、土間があり広い縁側があり、そんな家で、丁寧に使い込まれた数々の日用品を使って生活をする。今となっては究極の贅沢だが、そんな生活に憧れるようになった。年齢のせいかな。笑
まあ、無くなってしまったものは仕方がないので、せめて今使っているモノは大切にしていこう。何十年後か後に倅たちが「お宝だ!」と喜んでくれるかもしれない。
とにかく、そんな今の私には、昭和の建築物がそのまま大切に残されている様子はたまらなく興奮する!とはいえ、こんなお屋敷には住めるはずないし・・・、せめて三井住友銀行のお得意さんになって頻繁に訪れることにしようかな〜。でも大した資産もないから相手にしてもらえないかも。。。

ところで、名古屋地区はこれから夜半にかけて台風5号が通過する模様。既に風が強くなっている。出掛けた際に広げた傘はひっくり返って骨が一本折れてしまった・・・。そうだ、この傘もしっかりと修理をしてこの先何十年も使い込んでやろう。
レイブリック



今日は7月31日。一ヶ月後の8月末はレイブリックの法人決算。決算に向けて帳簿とにらめっこの時間も増えるのだが、その際に肝心になってくる数字は期末の商品棚卸高。レイブリックのパーツ在庫管理は相変わらず完全アナログ体制。それ故に実棚調査を行わないと棚卸高は分からない。昨期末の棚卸高からどれだけ増えているか、あるいは減っているか、その増減は決算を締めるうえでは非常に重要である。そにため、一昨年からはパーツの個数を期末ギリギリではなく、少し早めに一度調べてその段階の棚卸高を把握したうえで帳簿とにらめっこする方法にした。
夏は暑いのが当たり前だが、例年に比べて今年はいくぶん楽な気がする。もちろんたっぷり汗もかいたが、今日一日でパーツ個数の調査を一気に終えることができた。明日からはエクセルを使って棚卸高を割り出す作業にとりかかろう。
ランドローバーパーツ



レンジローバー
最近の雨の降り方は異常だ。梅雨は明けたとはいえ、梅雨の間でさえいつになったら止むのか分からないようなしとしとと降り続く雨は降らなかった。そして毎日のようにやってくるスコールのような雨。いったいどうなっているんだ!というか、日本は既にこういう気候の地域になってしまったのかな・・・。

今日は、こんな気候に大変役立っているスマホアプリの紹介を。それは、Yahoo!天気。
加藤ブログ

大変便利なアプリなので使っている人も多いだろう。私はゴルフを趣味にしているのでこれは非常に助かる。私の周りでも多くの人が使っている。最も良い機能は雨雲レーダー。10分後に土砂降りになって、その雨は15分ぐらいで通り過ぎる。それぐらい具体的に分かるので事前にレインウェアを着るなど準備をすることもできる。強い雨雲は雷を伴うこともあるので、危険を察知するという面でもとても安心である。



ランドローバー専用設計のアルミホイールはレイブリックの主力商品である。2006年にレイブリック初のオリジナルアルミホイール制作にチャレンジし、出来上がったのがウィンドストーム。その後2011年に新デザインとなるウィンドストーム2を発売し、一昨年2015年には現行モデルにフィットさせるためにイグレットと名付けたメッシュタイプをリリースした。適合する車種の変化と共に、微妙に異なる新たなサイズが必要になり、それに伴いデザイン変更もしてきた。
アルミホイールの需要はスタッドレスタイヤと共に秋が深まるにつれて膨らんでいく。春から夏は準備期間。今年の冬に向けてどれだけの準備をするか、この時期は毎年のことながらとても悩まされる。そして今年の課題は、在庫が減りつつある従来モデルのウィンドストームを増産するか否か。現段階での在庫本数ではきっと今年の冬の間に底をつく。それで売り切りとし、今後はイグレット一本で行こうか、そんなふうに考えていた。

さて、話は変わってランドローバーのボディーカラーについて。ランドローバーのボディーカラーのテーマは世界中の土地にちなんだものが一般的。由来はイギリス国内やヨーロッパに限らず、まさに世界だ。例えば「白」。現行モデルに使われている白の名は「Fuji White」。そう「富士」である。
レンジローバー_アルミホイール
写真は2010年モデルのレンジローバースポーツ。この鮮やかな色の名は「Bali Blue」。ご存知、インドネシアのバリ島である。いかにもバリ島!と呼べるぐらい美しいブルーだ。(おっと、私はバリ島には行ったことはないが・・・) レンジローバースポーツの、その精悍さにもとても良く似合うと思う。
そして今回、このクルマのオーナーさまにチョイスしていただいたホイールはウィンドストームのハバナグレー。これまで車種やボディーカラー、そしてホイールデザインとカラーの組み合わせを様々なパターンで見てきたが、このコーディネイトは私の中でもかなりのヒット!というかド真ん中!カッコイイ!!!! 自分もこの仕様で乗りたいなあ。。。でもキリがない・・・。ガマンガマン・・・。

しかし、これを見て決断した。もう一度だけウィンドストームを増産しよう。まとまった本数を作る必要があるので、正直なところ売れ残って大きなスペースを奪う不良在庫になるのは怖い。しかし、私が感じたような魅力をたとえ一人でも多くの方に味わっていただくために、ここは腹をくくろう!



最近の楽しみのひとつ、宝さがし!その続報である。
その昔、銀行口座を作るにあたり生年月日の登録を必要とされていなかった時代があり、父はその頃に東海銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)で普通預金口座を作った記憶がある!と言っていた件である。実際に父と一緒にその支店に出向いて確かめてみた。そして、無事に見つかった。やはり生年月日と紐づけはされていなかったので、通常の検索では簡単には見つからなかった。窓口で二時間近くの時間を要したが、その甲斐あって夏バテ防止のために特上うな重ぐらいは食べられるぐらいのお小遣いは戻ってきた!

この一年ぐらい、父と二人で方々の銀行を駆けまわり、いくつかの休眠口座を呼び起こしてきた。そんな作業も今回で終結かな。これまであまりベッタリの親子関係ではなかったのだが、父と二人でドライブをしたり食事をしたり、そんなふうな時間が作れたのはとても良いきっかけだったと思う。

数十年後、私が年老いたり死んだりした後、息子たちは同じように父親の休眠口座を見つけ出してくれるだろうか。みんなのためにもできるだけ身辺をシンプルにしておかないといけないな。宝さがしは多くの事を考えさせてくれた。



2006年モデル、レンジローバー・スポーツのインテリアリフレッシュが無事に完了した。10年余が過ぎ、ルーフヘッドライニングやピラートリム、サンバイザーの表皮が剥がれ始めたのをきっかけに、それならいっそイメージチェンジを!と、従来のライトベージュからチャコールに変更しようというオーナーさまのご希望による作業であった。
カラー変更伴い、関連するパーツの交換等も必要になった。アシストグリップやスピーカーグリル、ルームランプのハウジング、細かなものではサバイザーの留め具などなど、それらも統一感を持たせるためにチャコールに合わせる必要があった。新品パーツを揃えたものもあるが、塗装を施した小モノもあった。コストや手間とのバランスで細かな方法はお任せいただいた格好だ。
出来上がりはこちら!ぐっとシックな雰囲気になった。
レンジローバー
レンジローバースポーツ

最近のランドローバーは、新車オーダー時にルーフヘッドライニングのカラー選択ができる車種が増えている。ルーフヘッドライニングやピラーを、今回のようにチャコールにするメニューもある。色の趣味はさまざまで、それがまさに個性であると思うが、私個人としては今回のオーナーさまが選ばれたコーディネイトは大賛成。私の場合、特に夜のドライブで感じるのだが、視界から余分な明るさが消えて必要な灯りだけが自然に体に届く感じがする。そして、運転に必要な多くの光もそうだが、夜の風景がより綺麗に見える気がする。
レンジローバー



自動車が日本の道を走るためには多くの基準をクリアする必要がある。あれダメ、これダメ、多くのダメがあり、そのギリギリの範囲内で多くの自動車が設計される。
レンジローバーイヴォーク
これはレンジローバー・イヴォークのリヤホイールアーチ部分。後部に、泥除け?あるいは何か空力的な目的?というようなちょっとした突起がある。実際の役割は定かではないが、ただこれもきっと「基準をクリアするため」のものだろうと私は思ってきた。
この場合の基準は、タイヤの中心から前側30度、後側50度の扇形で囲まれる部分は、タイヤやホイールの回転部分は車体からはみ出すことなくフェンダー内に納まっていなければならない!というもの。回転部分が出っ張っていては危険ということだろうから十分に理解できる。
レンジローバー

ところが、これはあくまで日本の法律であって、輸入車の場合には全てのクルマの設計がこの基準をクリアしているとは限らない。時には、日本の法律のためにわざわざデザインが変更されているものもある。おそらくだが、レンジローバー・イヴォークのフィン状の突起もそのためだろう(と私は思っている)。同様のケースは他車でも見たことがある。
この基準が、先月緩和された。ホイールはダメ、あくまで「タイヤの一部なら」ということ。最近のタイヤは、ホイールのリムを傷から守るためにリムガードという出っ張りがあるものも増えている。そういうタイヤの出っ張りに限り、10mmの範囲内ではみ出してもOKになったのだ。
これまで、日本の基準対策のために、本来のデザインとは異なる突起を設けなければならなかったものも、もしかしたら小さくできるかも!あるいはうまく取り除くことができるようになって本来のデザインのまま日本上陸を果たせるようになるかもしれない。



レンジローバースターターモーター
これは1996年モデル2ndレンジローバーのスターターモーター。スターターモーターが故障してエンジンが掛からなくなり、レッカーでの入庫となった。
私がまだ国産車の整備に就いていたころ、スターターモーターが故障した場合にはオーバーホールという選択肢も十分にあった。しかし、1995年にランドローバーに携わるようになってからは、オーバーホールをした経験は・・・、ほとんどない。いや、本当に記憶がない。
実は最初の頃は、車両から取り外したスターターモーターを、まずは分解をした。しかし、やがて分解するまでもないことが分かった。
このスターターモーターを見て気が付くことは、なんとなくオイルでしっとりと濡れていること。この状態のスターターモーターを分解すると、それはもう修理が不可能であることは一目瞭然!なのである。今回も、それを紹介するために十何年かぶりに分解してみた。それがこちら。
レンジローバーセルモーター

原因は、タペットカバーからじわりじわりと滲み出たエンジンオイルが、長い年月をかけてスターターモーター内部へと入り込んで汚れと共に粘土状になってしまうこと。今回の場合には、その汚れがよほどの抵抗になったのだろう、樹脂製のリングギヤが完全にバラバラになってしまっていた。
内部の壊れ方は様々だが、この頃のレンジローバーやディスカバリーのスターターモーター故障のほとんどが、今回のようにオイルの侵入によるもの。
これを防ぐにはこまめにエンジンルーム内を点検し、必要に応じてタペットカバーガスケットを交換することになるのだが、明かなオイル漏れでないだけにそれを察知するのは非常に難しいことかもしれない。



クラシック・レンジローバー時代も2ndレンジローバー時代もそうだったが、ルーフヘッドライニング(天張り)の経年での垂れ下がりは定番だった。こんなところは世代を越えて受け継がれてほしくないものだが、レンジローバー・スポーツにも同様の現象が起きるようになってしまっている・・。
写真は2006年モデルのレンジローバー・スポーツ。ルーフヘッドライニングは、後部の隅のほうが中心なので目立たない部分ではあるが、もうひとつの問題はピラートリムも剥がれてくること。この車両の場合は見た目にはまだギリギリ貼り付いているが、実はもうほんの少し触るとペラリと捲れてしまうところまできている。このレンジローバー・スポーツは、普段は屋根付きガレージで保管されているのでそれらの進行は遅かったほうだと思う。それでももう10年が経っている。これが限界なのか?・・・
レイブリック加藤ブログ
レンジローバーインテリア

こうなってしまうと、方法は交換か張り替え。ケースバイケースでどちらの手法もアリだ。そして今回はその合わせ技をすることにした。ヘッドライニングは張り替え、ピラートリムは交換。それには目的があって、オーナーさまのご希望でどうせ手を施すなら色をチャコールに変更しようという作戦である。我々も初の試み。ヘッドライニングをチャコールにすることで、ピラートリムのみならず、サンバイザーやアシストグリップなどの小物の色も統一させる必要がある。現在はそれらのパーツを取りそろえているところ。順調にパーツが入荷すれば今週のどこかで作業に取り掛かれるかと考えている。
とりあえず、今日は「BEFORE」の紹介を。
レンジローバーヘッドライニンング



ここ数日、名古屋は急に湿度が上がって蒸し暑くなった。これまでの涼しさが異常だっただけで、これが名古屋にとっては普通ではあるが。それにしても暑い・・・。
こんなふうに湿度が高い日には、エアコンのドレンから驚くほどの水が地面に落ちることがある。ポトリポトリなんてものではなく、まさにホースから水が出ているようにドボドボと流れ落ち、見かたによってはエンジンのどこかに異常が発生して、何か"いけないもの"でも漏れているかのような、そんな様相である。実際に驚いて電話などで問い合わせをいただくことも少なくない。しかしオイル類とか冷却水とか、そういったものが地面に落ちればハッキリと染みがつくので分かりやすい。ドレンから落ちる水は、そうまさしくH2Oの水なのでキレイに蒸発する。地面についた染みを手で触ってもヌルヌルもネバネバもしない。もちろん臭いもない。そんなふうに判断できると思う。
そもそもこの水は、クーラーユニット内でキンキンに冷やされたエバポレーターに付いた水滴が流れ落ちるもの。除湿で出来ている証拠ともいえる。

これは冷蔵庫から取り出したペットボトルの冷えたお茶だが、ボトルにはこんなふうに水滴がつく。空気中の水蒸気が温度差で水になるのだが、これが滴り落ちてテーブルが水浸しになる原理は、まさにエアコンのドレンから流れ出る水と同じである。
レイブリック加藤ブログ



いよいよ本格的に蒸し暑い日が続くようになってきた。さすがにクーラー無しでは過ごせない。
レイブリック加藤ブログ

これは風を送るためのブロワファン(つまり扇風機のようなもの)の電源回路の基本形。モーターへの回路の途中にはスイッチとレジスターがある。スイッチはON-OFF、さらには1→2→3→4と風量調整のための接点がある。その先にはレジスター(抵抗)がある。風量が最も弱い1速の場合は、モーターをゆっくり回すために最も長い抵抗を通過する。2速→3速と進めば徐々に抵抗が短い位置へと移動していき、最大風速となる4速の位置では抵抗は通過しない。

トラブルの事例として実際にこういうことがある。最大風速の4速は効くが、それ以外では風が出ない。これはつまりレジスターが3と4の間で切断してしまっていることを示している。2と3の間で切れてしまった場合には3速と4速だけは作動するということになる。こういう傾向の症状が出れば、故障の原因はブロワレジスターである確率が高いといえる。
または、2速はだけ効かない。その他は正常。この場合は回路上その原因がレジスターであることは考えられなくなる。スイッチ内部の2速部分の接触不良など、ピンポイントでの不具合いが考えられる。

レジスターは、例えるなら白熱灯のフィラメントのようなもの。抵抗を持つということは大変な発熱をする。その発熱により、電球のフィラメントが切れるようにレジスターが断線することは、ある意味では宿命でもある。なので、実際に割りあい交換しやすい場所に取り付けられている。



最近ではクーラーの故障は少なくなったが、以前はこんなことが時々あった。
例えば、ある夏にガス漏れの原因となったクーラーホースの一本を交換した。秋が深まるまではそのまま快適に過ごせた。翌年夏になって再びクーラーを使おうと思ったが冷たい風が出てこない・・・。調べるとガス量が少ない。なぜ?去年も修理したのに!秋までは効いていたのに!そう思われるのは自然なこと。しかし現実には、クーラーを使うことのない冬の間でさえも別の箇所からガス漏れが進んでしまうことがあるのだ。
クーラーのフロン回路は、作動時、エキスパンションバルブを境に、高圧側はおよそ14bar(バール)、低圧側はおよそ2barが正常値とされる。特に高圧側は大気のおよそ14倍なので相当な圧力である。気密の弱い部分があればたちまちガス漏れへと発展してしまう。
さて冬場にクーラーを使わない場合だが、コンプレッサーが作動していないため、高圧・低圧の区間はなくなり、回路内は一律5〜6barとなる。これすら、つまり大気の5〜6倍の圧力が回路内のすべての箇所に掛かっていることになる。ホースやパイプのつなぎ目など、気密が弱ってきた部分があればフロンは外部に漏れ始めてしまうのである。
お客さまにはそのような説明をし、ご理解をいただくのだが、もったいないのはガス代。適切なパーツ交換をした後、再びガスを規定量まで充填しなくてはならない。そうかといって、昨年の時点で漏れの可能性のある全ての構成パーツを新品交換するかどうか、それも非現実的である。経験の中から限定的な数本のホースを選別して予防的に同時交換するなどしたものだが、予算も関係してくることだし、とても微妙な判断であった。
レイブリック加藤ブログ





休日の今日は、ちょっと昔話を。
20代のころ、AE86に乗っていた。ある日クーラーが効かなくなった。原因はコンプレッサーの焼き付きだった。
AE86もそうだが、多くのFR車の場合、エンジンのレイアウトの関係上コンプレッサーは前輪の車軸よりも前側、フロントオーバーハングの範囲内に配置される。前後オーバハング内の重量物はスポーツカーとしての運動性能を著しく低下させることは理屈上知っていた。だからミッドシップ(MR)が効率的なのだと。
それを踏まえたうえで、更に言えば修理費用が出せない現実とも真摯に向き合い、私は焼きついたコンプレッサーを取り外す決心をした。単体でも10kg前後はあるであろう重量物である。ラジエターと重なるように車体先端に配置されているコンデンサーや電動ファンや、細かなものではレシーバーやホースなど、エンジンルーム内のクーラーに関する全てのパーツを取り外した。プレステのグランツーリスモ風に言えば、軽量化チューン・ステージ1である。
その効果は?!暑さと引きかえに得られた歓びは十分にあった!特にコーナリング時の軽快な事といったら、冗談抜きで笑いが止まらなかったほど。しかし、真夏の暑さもハンパじゃなかった・・・。朝は気温が上がるまえに出社をし、帰りは会社で水を十分に掛けて洗車をしてボディーの温度を下げてから帰路につく、そんな生活をしたものだった。
楽しかった!懐かしいけど、あれから多くの快適さを知ってしまった現在ではもうそんなクルマは無理だなあ〜。
レイブリック加藤ブログ



一昨日のクーラー構成図をもう一度引っぱり出してもらい、その解説をしながら続きの話を。

その前にフロンについて。フロンという言葉はみなさんきっと聞いたことがあると思う。地球温暖化で問題になっているフロンである。クーラー回路には冷媒としてフロンが使われている。これは自動車に限らず、家庭用エアコンや冷蔵庫も同じである。冷媒には何故フロンが適しているか?という科学的な話は理解できていないのでご勘弁を・・・。とにかく、フロンを冷媒として使えばとても冷えるというとことから話をはじめさせていただこうと思う。

フロンの回路は循環しているのだが、ここではスタート地点をコンプレッサーとする。エンジンの回転をベルトで導くことでコンプレッサーは作動している。コンプレッサーで圧縮されたフロンは液体となる。できるだけ効率よく圧縮するためにコンデンサーで冷やしながらギリギリまで圧縮をする。圧縮された液体フロンがエキスパンションバルブで開放されることで気体となって一気に温度が下がる。それはエバポレーター内に噴射され、ラジエター形状のエバポレーターそのものを冷やす。ブロワファンによって導かれた空気を強烈に冷やされたエバポレーター導き、隙間を通すことで冷気を作り出すのである。役目を終えたフロンはコンプレッサーに戻り、再び圧縮されるという循環である。
レイブリック加藤ブログ
これはエバポレーターとブロワファン部分の拡大図。ブロワファンによって導かれる外気は、花粉や埃、虫などが入り込むことを防ぐための「ポーレンフィルター」を通過してくる。(ポーレンフィルターが存在しないクルマもあるが) 砂や埃の多い地域ではこのポーレンフィルターが詰まりやすい。フィルターが詰まれば、当然のことながら吹き出し口からの風は弱くなるり、クーラーの効きも悪くなる。使用環境によってフィルターの汚れ具合いは多きく異なるので、こればかりは適時点検をするしかない。



クーラーの構造は自動車も家庭用も基本的に同じ。冷蔵庫もそう。ところが、家庭用クーラーや冷蔵庫ではガス漏れの故障はほとんどない。私自身は経験したことはない。しかし、クルマでは決して珍しいことではない。最近でこそガス漏れは減ったが、ランドローバーではほんの十数年前までは夏の風物詩といえるほど頻繁に起きたものだった。
ではなぜ自動車用クーラーだけ漏れが発生するのか?原因は二つあると私は考えている。ひとつは、置かれている環境。クーラーの構成部品の多くはエンジンルームにある。エンジンルームの温度は、100℃前後にまで上がることがある。そもそもエンジンの冷却水が90度前後で推移しているので気温と比べものにならないほど高温なるのは当然である。そんな過酷な場所にクーラーの構成部品のいくつかは存在する。なので構成パーツの劣化が早まることもやむを得ない。また、走行によって付着するゴミや虫などが原因でパーツの腐食が進むこともある。
もうひとつの原因は、冷媒回路の一部にゴムホースが使われていること。コンプレッサーはエンジンに対して固定されている。しかし、その他の構成部品はシャシにある。エンジン始動中はエンジンはブルブルと震えている。その振動を吸収すべく、エンジンはラバー製のマウントを介してシャシに載せられている。つまり、コンプレッサーへ繋がる冷媒回路はフレキシブル性が必要なのである。そのために一定部分だけではあるが回路にゴムホースが使われている。そのゴムホースの硬化などによって気密が保たれなくなる部分が発生する。家庭用エアコンや冷蔵庫にはゴムホースは使われていない。銅や真鍮、アルミニウムなどの金属製のパイプが使われている。だから漏れる可能性のある場所が限りなくゼロなのである。
このことを理解すれば、自動車のクーラーに不具合はつきもの!と、思えるようになるのである。(笑) 
また、ゴムホースから自然に漏れるという説もある。子供の頃に遊んだゴム風船。膨らまして口をしっかり結んでも、やがては萎んでしまう。ゴムの組織の間から空気が徐々に抜けていってしまうのだ。これは故障ではなく、自然の摂理である。同様にクーラーガスも徐々にではあるが漏れていく可能性もある。私ぐらいの世代以上の方ならきっと経験があると思うが、昔は数年に一度はガスの補充の必要があった。ガソリンスタンドでも日常的にクーラーガス補充のサービスが行われていた。

クラシックレンジローバー時代は、ガス回路のほとんどが金属製パイプではなくホースで繋がれていた。最近のクルマではほとんどがパイプとなり、振動吸収のためのやむを得ない部分に限りフレキシブル性のあるホールが使われる。そのため、漏れのリスクは格段に減った。
レンジローバークーラー



↑このページのトップヘ