2efa4d7d.JPG数年前にブームになったアースイング・システム。レイブリックでもオリジナル商品として販売を続けている。写真は入庫した中古車にたまたま着いていたものだ。汎用品も数多く売られ、D.I.Y.でも作業ができるので人気は一気に広がった。

アースイング・チューニングはズゴク意味のある電気チューニングだ。それまで、電気チューニングの代表的なものといえば、電極にプラチナやイリジウムが使われた高性能なスパーク・プラグや皮膜にシリコンを使ったプラグコードだった。値段も作業も手軽なのが注目され続けた要因だと思う。
しかし、実はいくらそれらを強化したところでアース回路がしっかり成り立っていなければ結局は片手落ちなのだ。
しかし、アースイングという一見地味なシステムにチューニング代としてお金を使うのには勇気が要った。真っ赤なプラグコードはボンネットを開けたときに見栄えがいいものだし、スパーク・プラグの場合は消耗品として交換する際にちょっと贅沢をしたつもりで諦めがつく。
スパーク・プラグからの強い火花を期待してそれらを交換するわけだが、それらは電気の流れなわけだからアース回路が乏しければ強い電気回路は成り立たないのだ。

電気の流れは目に見えないだけにメカニックの中でも苦手としている者も以外に多い。電気の流れは水の流れに置き換えると分かりやすい。
高く持ち上げたタンクからホースを通って水が流れ落ちる様子を想像してほしい。つまり水の流れを電流に例えるのだ。これなら流れは目に見える。
ホースを太くすれば流れ落ちる水の量が増える。つまり配線を太くすれば大きい電流が流せるわけだ。これがプラグコードを交換するということ。
途中に水車を置いたとすれば強い水流によって水車は勢いよく回る。水車の羽がより効率よく回るように羽の形状を工夫したり、回転軸がスムーズに回るようにベアリングを使ったりしたらどうだろう。同じ水の量でもきっと水車はもっと強く回るだろう!これが高性能スパークプラグに交換するということ!
さて、太いホースの途中に高性能な水車をつけたが、ホースの出口が細く狭まっていたらどうだろう。結局流れ落ちる水に勢いはなく、せっかく効率のよい水車を置いても威力を発揮することなくゆっくり回るだろう。
つまり、アースイング・チューニングとは、この出口をしっかり広げてやることなのだ。