夏の夜の会談話ではない。

landrover_817a此処は長久手町内にある公園だ。血の池公園とはなんとも奇妙な名称だが、これにはちゃんとした由来がある。
長久手は徳川家康と豊臣秀吉の合戦の場だ。小牧からの徳川軍と岡崎からの豊臣軍が激戦を交えた地なのだ。俗に言う小牧・長久手の合戦だ。兵数では圧倒的優位だった豊臣軍に対し、地の利を生かした戦略によって徳川軍が勝利をおさめた。
その徳川軍が激戦を終え、槍や刀に着いた血を洗い流した池があったのだ。私が子供の頃には周囲が樹木でおおわれ、ひっそりとよどんだ池があったのを記憶している。『毎年合戦があった4月9日頃になると濁った水が赤く染まる』などという言い伝えを聞いて、子供ながらに鳥肌を立てていた。

landrover_817bそんな由緒ある池も都市計画により埋め立てられてしまった。現在は広い公園になっている。キレイに整備された公園はすっかり憩いの場になっているが、此処には何万人もの血を洗い流した池があったなどということを聞くと思わず手を合わせたくなる。