今朝、親戚の法事に行ってきた。般若心経が唱えられた。お経の深い意味を解読したことはないが、終盤での『ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい…』は音的に印象深い。

大学を卒業し、最初に勤めた会社の新入社員研修で(確か)3泊4日の体験修行があったのだ。岐阜県の山奥の巨大な修行寺だった。元読売巨人軍の川上監督も毎年オフシーズンに修行に来ていたとか…。
入山の日から雨が続き、山中の気温は上がらない。寺に着くなり靴下を脱がされた。畳も縁も冷たい。就職という人生の節目で明らかに何かを試されていた。まさに試練!
私は正座が苦手だ。正直、苦手なんてものではない。恥ずかしながら数分も続けられない…。股関節や足首が異常に固いからだろうが、胡坐(あぐら)で座っていてもシビレてくる。しかし、修行寺は容赦ない!
座禅→板の間で正座しての食事→座禅→正座での説教→座禅→板の間… 果てしなく続く修行だった。足首や股関節が砕けるようだった。何十分もの正座を続けるたびに下半身は感覚を失い、きっと後遺症が出るだろうと心配するほどだった。

永遠とも思えた修行(たかが数日だが…)が終わった夕方、温かい街に戻り仲間と喫茶店で甘いアイスコーヒーを飲みながら健闘を讃えあった!!!

そう!その修行で毎日何度も読みあげたのが般若心経だったのだ。修行が終わる頃にはほとんど暗記していたようだったが、足首の痛みととともに気記憶から薄れていった。
修行ゆえに確かに辛い体験だったが、そういうことは後になればひとつの思い出。苦しみも笑い話になっている。