f085d2de.JPGACEは、1999年デビューのディスカバリー・シリーズ兇らランドローバー車に装備されるようになった。『Active Cornering Enhancement(アクティブ・コーナリング・エンハンスメント)』。車体のロールを抑えるためのスタビライザー機能を油圧の力でコントロールする電子ディバイスだ。
コーナーで車体が外芯力で外側に傾くと、外側のサスペンションは縮み、逆に内側のサスペンションは延びる。スタビライザーはその双方の力で捻じれるわけだが、同時に元に戻ろうとする力が生じる。そのバランスが保たれた位置でロールは制御される。スタビライザーのパイプ径を変えたり、支点や作用点の位置関係でロール特性は変わる。しかし、スポーツカーでもない限りあらゆる種類のスタビライザーが発売されているわけではないのでユーザーサイドで設定を変更することはできない。オフロード走行する際にはサスペンションの動きをより自由にするためにスタビライザーを取り外してしまうユーザーもいるほど。しかし、これではオンロード性能は確実に犠牲になる。
ACEは、オンロードに必要でありオフロードに不必要なスタビライザー機能を車速や舵角の信号を元に油圧でコントロールしているシステムだ。

今日、レンジローバー・スポーツのオイル交換の際にエンジンのアンダーカバーを外したら、カバーの上にオイルの染みがあった。見上げるとそこはACEの油圧アクチュエーターがある。そして僅かにオイルが雫になっていた。機能的には全く心配になるほどではない。オイル漏れには免疫があるのかもしれない。ひと世代前のランドローバーなら全く気にならないほどの僅かな染みだ。オイルの雫がエンジンオイルなのか、パワーステアリングオイルなのか、はたまたA/Tフリュードなのか、染みも漏れもごちゃ混ぜで気にしたらきりがないのが当たり前だった。現行のランドローバーではガレージの床にオイル染みができることなどほどんどなくなった。ランドローバーもようやくそんなクルマになった。