20080122読者のみなさんをはじめ、一般ユーザーさんには特に注意をしていただくことではないが、閏年の自賠責保険(正確には自動車損害賠償責任保険、一般的に強制保険よ呼ばれている)の取り扱いについての話をしよう。
自賠責保険は新車時あるいは車検時に経費とごちゃ混ぜで支払うものなので、一般的にはユーザーさんが特に手続きをするものではない。強制保険と呼ばれるのはそのためで、車検が切れるまでの加入が義務付けられているのだ。例えば、今日(平成20年1月22日)に新車を登録する場合、次回の車検は3年後であり、具体的に車検満了日は平成23年1月21日となる。自賠責保険もそれに合わせて3年間加入するわけだが、その保険期間は平成20年1月22日から平成23年1月22日の正午までとなる。そう、22日から始まった車検は3年後の21日まで、そして自賠責保険の保険期間は22日から始まった場合は3年後の22日正午までとなり、車検期間を網羅することができるというわけだ。
自賠責保険の契約は月単位である。何ヶ月という単位で加入することができる。通常、乗用車の車検なら24ヶ月という単位になる。イレギュラケースで、例えば1月31日から3ヶ月加入した場合、保険の終期は4月30日となる。月末が始期の場合は、終期も月末というルールなのだ。

前述の『終期は正午まで』と『月末の場合は月末まで』という二つのルールに当てはめると問題が起きてしまうのが閏年なのだ。車検などで自賠責保険を継続する場合には一切問題はない。問題となるのは新規で登録する場合だ。これは新車でも中古車でも同じこと。現在ナンバーがついていないクルマを閏年の2月29日に登録し、新車であれば3年(36ヶ月)、中古車であれば2年(24ヶ月)分の自賠責保険に加入した際だ。今年の2月29日に新規登録する新車を例にあげると、次回の車検満了日は平成23年2月28日になる。36ヶ月加入した自賠責保険の終期はというと、平成23年2月28日の正午までということになる。つまり、平成23年2月28日の正午から24時までの12時間は空白の無保険期間となってしまうのだ。
それを回避するためにということで37ヶ月加入して終期を平成23年3月31日までにすれば問題ないのだが、システムそのものの盲点のためにユーザーが1カ月分の自賠責保険料を負担するというもの理不尽な話。そこで、保険会社は『閏年特例』という措置をとって対策している。2月29日に新規で登録し、保険始期も同日である場合に限り、終期を1日追加して3月1日までにしてくれるというのだ。3年後となる平成23年3月1日の正午まで自賠責保険の期間があれば、車検が2月28日で切れるクルマに対しても24時までカバーできるというわけだ。
4年前の閏年の時には2月29日は日曜日だった。つまり、陸運事務所がお休みなので新規登録がなかった。登録がなければこんな問題もおきない。同様のケースにはまるのは8年前に遡る。そんなレアケースなので、我々クルマ屋も保険会社も『あれ?これって?…』なんてシドロモドロ状態になってしまうのだ。(汗)
とにもかくにも、今日は社内で閏年特例についての周知徹底を行ったというわけだ。

最後まで読んでいただけた読者の方にはお詫びをしたくなるほど今日はワケノワカラナイ話でした…。同業のみなさん、気をつけましょう!