レイブリックに日々いただいている電話や、ウェブサイトのQ&Aコナーではタイヤやホイールの適合に関する問い合わせが非常に多い。そこで、加藤ブログでもカテゴリに【タイヤ・ホイール】を追加した。今後は車種に関わらずタイヤ・ホイール関連の記事はこのカテゴリに収めていうことにしよう。
今日はホイールの基本的な知識のおさらいということでサイズ表記についてお話しよう。図に示したホイールは2ndレンジローバーのもの。

ホイールサイズ表記.曠ぁ璽詆/ 8インチ
▲螢犢發機雰曽)
ホイール外径/ 16インチ
ぅフセット/ +57ミリ
ゥ淵奪鳩蠖/ 5穴
Γ弌ィ叩ィ帖/ 120.65ミリ




その他、ホイールには刻印されている情報ではないが、ホイールがそのクルマに適合するか否かに関わる大変大切な数値がある。そのひとつがハブ径(図А砲澄

問い合わせでよくあるのが、3rdレンジローバー用のホイールが2ndレンジローバーに付くかどうか?ということ。例えば、3rdレンジローバーの純正ホイールを2ndレンジローバーに取り付けてみることにしよう。一見取り付きそうきそうだが、やってみるとナットが合わない。では、社外メーカーのホイールでホイールに合った専用ナットが付属しているものがあったとしたなら、ホイールによっては取り付いてしまう。
2ndレンジローバーのハブ径は70.3ミリ、3rdレンジローバーは72.6ミリ。2.3ミリ大きいので入ってしまう。ハブボルトの中心を結ぶ円周上の直径を示すP.C.D.は、2ndレンジローバーが120.65ミリに対し、3rdレンジローバーが120ミリ。誤差は0.65ミリ。実際には取り付いてしまう。
さて、実際に3rdレンジローバー用のホイールも2ndレンジローバーに取り付いてしまった。しかし、大変危険な問題を抱えているのだ。まずひとつはP.C.Dの0.65ミリの誤差。5つのナットをうまく均等に締め込んでいけばホイールは中心にくるが、まず1つのナットを強く締め込んでしまえば厳密には0.65ミリ偏芯して取り付くことになる。僅か0.65ミリなので走行上問題にならないかもしれないが、厳密にはタイヤが円周方向にブレながら回転することになる。
そんなことより、肝心なのはハブ径の誤差2.3ミリだ。ハブとホイールの勘合部分の隙間は1.15ミリ。僅かの隙間だが、これでは実際には中に浮いている。したがって、総重量2.5トンを超える車重の全てをハブボルトだけで支えることになるわけだ。
形としては取り付いてしまうが、これは大変危険なことなのだ。たとえデザインが気に入ったからといって、別の車種用のホイールを取り付けることは「命」に関わるほどの高いリスクを負っている可能性があるということをしっかり認識していてほしい。

実際には走行中にハブボルトが突然折れてしまう確率は限りなくゼロに近いだろう。しかし、例えば高速道路で急に車線変更をしてきたクルマを避けようとして路肩の縁石に強くヒットした時に、その想定外の衝撃で折れてしまうこともないとはいえない。タイヤが外れてしまったために操舵不能に陥り、二次的な大事故を招く可能性もある。

ハブ径以外にも適合・不適合、あるいは安全か否かに関わる要素は他にもまだまだある。順次紹介していこう。