fba5feb3.JPG3rdレンジローバーやディスカバリー3など、あるいはランドローバーに限らず最近のクルマはATF(オートマティック・トランスミッション・フルード)無交換タイプになってきている。それでも交換はしたほうが良いと思うのだが、車種によってはドランプラグがないものもある。あるいは、ドレンはあってもフィラーが無いクルマも見たことがある。知らずにフルードを抜いてしまったら大騒ぎだ…。
レンジローバーでは、2ndレンジローバーまではレベルゲージを兼ねたフィラーが存在する。オイルパンのドレンから抜き、同じ量だけをフィラーから注入する。写真は、クラシック・レンジローバーの注入のシーン。
ATFは構造上ドレンボルトを外しても全フルード量の約30%ほどしか抜けてこない。従って、一度交換しても全部がキレイになるわけではない。古いフルード70%と新しいフルード30%のブレンドとなるわけだ。一度、抜いて注入したら、エンジンを掛け、シフトを「P→R→N→D→…→1」と一巡する。オイルパンに流し込んだ新品のオイルを満遍なく循環させることで新品度合30%のATFになる。この作業を繰り返せば繰り返すほど限りなく新品に換わっていく。レイブリックではこの作業を2工程行っている。計算上はこれで約50%のオイルが換わることになる。3工程で約65%、4工程で約75%、5工程なら約82%のオイルが換わることになるのだが、使用するオイルはハンパな量じゃない。原始的なATF交換要領はそんな具合だ。
量販店さんやガソリンスタンドさんでは、ATFチャンジャーという専用の機械をよく見かける。ドレンプラグがないクルマには大変便利だ。またリフトアップの必要がないのは助かる。ATFチェンジャーの代表的な方式は、フィラーからオイルパンの底にまで届くほどの長いノズルを差込み、そこからフルードの「吸取り〜注入」を自動で繰り返すというもの。1リッター抜いては1リッター入れる、これを何工程か繰り返す。仮にATFの全容量が10リッターの場合、1リッターの入れ替えで約10%換わることになる。これを6工程行えば、計算上は47%が入れ替わることになる。
いずれの方法でも、6リッターの新品フルードを使っても実はせいぜい半分しか入れ替わらないのだ。ただ、それでも交換すれば確実に効果はある。クルマによっては変速ショックの低減が体感ができるほど。燃費にも影響する。仮に体感できなくてもオイルは新しいに越したことはない。
レイブリックの中古車の納車整備ではデファレンシャルやトランスファーを含めて、交換可能な車両の下回りオイル交換は全て行っている。