レンジローバー・スーパーチャージドのユーザーさんのご希望でワンオフマフラーを製作した。実は、昨年製品として開発を始めたが、途中で断念したのだった。リバース時に起動するパークディスタンスが誤作動を起こすからだ。排気の音圧が原因だと思うが、パークディスタンス起動時にアクセルを深く踏んでエンジン回転を上げるとパークディスタンスが作動して「ピピピピピーッ」と音が鳴ってしまうのだ。リバース時にはそれほど速度は上げないのでアクセルは踏み込まない。従って、後退時に警告音が鳴り出すことは比較的少ない。それでも、本当に障害物があるのかどうかの見極めは曖昧になり少なからず危険が伴なう。従って、製品化して売り出すことをやめていたのだ。
また、3rdレンジローバーの場合、ギヤをRレンジからDレンジにシフトしてもパークディスタンスはOFFにならない。安全面でDレンジに入れてもしばらくは周辺を監視するためだ。Dレンジにシフトし、車速を上げてある一定の速度に達するとOFFになる仕組みなのだ。Dレンジにシフトして加速する際には、アクセルは思い切って踏める。エンジン回転数が上がると警告音が鳴る。そして数秒後に消える。そんな現象も起きてしまうのだ。

20080516a製品として発売できなかったはそんな理由だったのだが、今回は「それでも馬力を上げたい!」というご希望を叶えるために特別に製作することになった。3rdレンジローバーの場合はセンター部分のマフラーパイプは純正でも比較的スムーズに取り回しされている。そのため、プロトタイプではテール部分だけを製作していた。ところが、今回の目的はズバリ、パワーアップ!それなら、ということでセンター部分から見直してリヤまで全てを交換することになった。

20080516b組みあがったレンジローバーを早速試運転してみた。スーパーチャージドエンジンの場合、かなり大胆に太いパイプを使っても不思議と排気音は小さく抑えられる。逆に、もっと太い音を出そうと思ってもなかなか出ないほど。左右バンクからのフロントパイプをセンター部分で集合させていることもスムーズな排気に貢献しているだろう。そんなわけで音的には純正プラスαレベル。それでも、実際の走行フィーリングはかなり変わる。加速時の力強さや、高速走行時のトルク感などは確実に向上している。パークディスタンスの誤作動問題さえ解決するなら、今すぐに製品にしたいほどだ。