ブログネタ
+++ ランドローバー +++ に参加中!
39151b45.JPGBeCM(ボディーエレクトリック・コントロール・モジュール)、「ビーシーエム」と呼ばれるこのパーツは、2ndレンジローバーの電装系の中枢部とも言える部分だ。運転席の下に鎮座し、かなり大きな電子パーツだ。このパーツの目的は、電装系の機能の監視。電装システムに異常が発生した場合には、メーター内のメッセージセンターにその内容が表示される。灯火類、ABS、エアバッグ、パワーウィンド、クーラント量、EFIなどなど。
さて、このBeCM、95年に2ndレンジローバーがデビューして何年かの間は、まさに爆弾扱いをされていた。車体のほとんどの電気回路に関わっているので、BeCM本体が故障してしまうとあらゆる珍現象が発生する。勝手にヘッドランプが点灯・点滅する、勝手にワイパーが動く、ウインカーが点かない、あるいは勝手にハザードが点滅する、エンジンが掛からない、、、。95〜96年モデルのほとんどは何らかの異常現象が発生し、BeCMを交換しているのではないかと思われるほどその故障の頻度は高かった。パーツナンバーも何度も変更されてきた。つまり、メーカーによる改良が繰り返されてきたのだ。
このパーツの厄介なところは、車両ごとにシリアルナンバーを入力して同調させるため、別のクルマの中古パーツを移植してもエンジンが始動できないことだ。新品を取り寄せて交換し、バーコードと呼ばれる固有の文字列を入力し、シリアルナンバー(車台番号)を入力することで初めて正常に起動するというものなのだ。

何年か前からBeCMの交換作業はめっきり行わなくなった。きっと、爆弾と呼ばれていた頃の生産ロッドは一掃され、ほとんど全ての2ndレンジローバーには安定した品質のものが装着されるようになったのだろう。
しかし、久しぶりに交換に迫られた2ndレンジローバーが入庫した。エンジンが掛からずにレッカーで運ばれてきた。何年ぶりの作業だろうか。
このクルマはデビューしたてのモデルなのだ。しかも、BeCMの交換暦はない。奇跡的に今日まで存続してきた初期ロッドだったのだ。