fb985f2e.JPG写真はディフェンダーのリヤ・ドライブシャフトとハブ。スプラインによって勘合し、動力を車輪に伝える部分だ。構造は、クラシック・レンジローバーやディスカバリー・シリーズ気眛瑛諭
さて、今回のディフェンダーはクラッチを繋いでもクルマが動かなくなったことでレッカー車で入庫した。
実際にメカニックがエンジンを掛けて一速にシフトし、クラッチを繋いでみた。確かに進まない。しかし、クラッチを繋いだメカニックはその感覚から「クラッチ系統ではない」と感じた。別のスタッフにフロアの下を覗いてもらうと、なんとクルマは進んでいないのにリヤ側のプロペラシャフトが回転している!つまり、クラッチは正常に繋がっており、エンジンの動力はトランスミッションを介してプロペラシャフトを回転させているのだ。つまり、原因はそこから先の部分にある。リヤ・デファレンシャル、ドライブシャフト、ハブ、そのあたりに絞られた。
シャシをリフトで持ち上げ、タイヤを浮かせて各部を点検した結果、左リヤホイールが空転していることが判明。ハブを分解したところ、勘合しているはずのスプライン部が磨耗して噛みあいが緩くなっていた。ドライブシャフト、ハブそれぞれのスプラインの凹凸が磨耗していたため、両方とも交換することになった。

ハブキャップの亀裂_ランドローバーハブの外面にはゴムのキャップが被っている。そのゴムキャップの気密が悪くなり、徐々に水分が入り込んだことでグリスが切れて金属同士が擦れ合って磨耗が進んでしまったことが考えられる。特に、ディフェンダーでスチールホイールが装着されいる場合、ゴムキャップはむき出しになっている。絶えず風雨にさらされているのでので劣化も早く、ひどいものでは亀裂が入りキャップが脱落してしまうこともある。この写真のようになっていたら、即交換が必要だ。