7cc84045.JPGクラシック・レンジローバーの点検整備でブレーキフルードの滲みを発見した。原因箇所はPバルブ。ブレーキという重要な部位なので僅かな滲みといえど見過ごすわけにはいかず、当然のことながら新品に交換した。
ところで、このPバルブという小さな部品は非常に重要な役割を担っている。クルマによって仕組みは違えど、全てのクルマに必要な機能を備えている。PバルブのPはプロポーション、あるいはプロポーショニング。ランドローバーでは「減圧バルブ」と呼ばれる。これは、ブレーキを踏んだときに前後の制動力を調整し、クルマの姿勢を整えるのだ。もし、フロントとリヤが同じ力でブレーキが効いてしまった場合、前のめりになった姿勢はフロント荷重を招く。相対的にリヤの荷重は減り、タイヤがロックしやすくなりスリップしてしまうのだ。そのためにリヤへ掛かる油圧を減圧する必要があるのだ。クルマによっては、リヤのサスペンションに組み込まれており、サスペンションの伸びに比例して減圧させる仕組みのものもある。
ブレーキを踏んだからといって「お、今Pバルブが効いてるぞ!」などと感じることはなく、知らず知らずのうちにその機能を果たしている。ABSなどの電子ディバイスのない時代から、こんな小さな部品によって安全なブレーキング姿勢が保たれていたのだ。