98a9cd5e.JPG空に浮かぶ雲がボンネットに映りこんでいるようにも見えるが、これは塗装がイカれてしまっているのだ。もっとも塗装だけではなく、内装ではウッドが陽に焼けて色褪せているし、革シートの角も擦り切れている。
こんなクラシック・レンジローバーが入庫したわけだが、当然のことながらこのままでは次期オーナーが現れる可能性は皆無だろう。未だ現役で走っているレンジローバーのドナーとなるべく、部品取り車にするのがまっとうだろうか。あるいは、内外装をはじめ、機関部分もしっかり手を加えてクルマとして再生する選択肢も捨てきれない。
クラシック・レンジローバーだけでなく、最近では2ndレンジローバーの初期モデルでも同様の判断を強いられるケースが増えてきている。判断の結果、解体となる例も少なくない。ランドローバーが解体車となってトラックに積まれて運ばれていく姿は何度見ても寂しいものがある。
今回も、そろそろそんな判断を下さなければならない。「このままではとても乗られない」レンジローバーが、「こんなレンジローバーなら是非乗ってみたい」というように大変身を遂げられる可能性は?そんな判断だと言うべきだろう。剥げた塗装は全塗装が必要だし、破れた内装は貼替が必要だ。元通りの姿に戻すべきか、色や素材を変えて生まれ変わらせるべきか、いずれの方法を取るにせよ、そのイメージが湧くか否かで方向性が決まる。
どちらにしても、スグに結論を出したところで年末年始に何らかの作業が進むわけではない。しばらく、蘇生に向けてあらゆるイメージを働かせてみよう。