ご契約していただいた2ndレンジローバーの納車整備を担当しているメカニックからの報告は「エアサスのコンプレッサーが怪しい」とのこと。このクルマに関しては決して珍しい症状ではない。
landrover_laybrick_airsuspention_compressorさて、「怪しい」とは、どう怪しいのか?どうやら吐出力が足りないようだ。「ようだ」というのが肝心なところで、実はこれはメカニックの感覚の問題なのだ。特にゲージを付けるわけでもなく、経験値で「弱い」と感じている。コンプレッサーは大気を吸い込んで圧縮空気を送る。この吸い込み口には小さなエアフィルターが取り付けられている。そのエアフィルターを取り外して指を当てる。その吸われ方の強さを計っているのだ。
確かに、ゲージなどを使って数値で時間当たりの吐出量を計れば確実な診断はできるだろう。しかし、このように指先の神経に頼るのもかなり確かな情報なのだ。オブラートを捲るときに、「あれ?ちょっと分厚いな、ひょっとして2枚重なっているかな?」と、そして慎重に指をずらすと重なったオブラートが1枚づつに離れる。こんなふうに、指先の感覚は簡単な計測機器以上に誤差を発見し易いこともしばしばあるというわけだ。