三重県志摩市に出かけた帰りに伊勢神宮を訪れた。もっとも、「ついで」に立ち寄ったわけではなく、参拝もちゃんと予定に組み込んでいた。
伊勢神宮はレイブリックからおよそ150kmあたりだろうか。近いわけではないが、決して遠くもない。私の周りでは、伊勢神宮へ出かけたという話はよく聞く。毎年、初詣に出かける知人も少なくない。
私はといえば、実は今回の参拝は実に32年ぶり。なんと、小学校の修学旅行以来である。名古屋駅から2階建ての近鉄特急に乗り、伊勢を訪れ、外宮、内宮を参拝したあと、観光バスで伊勢志摩スカイラインを通って鳥羽へ向った。鳥羽の旅館に泊まり、翌日は夫婦岩を見学したあと、停泊しているブラジル丸という帆船を見て帰ってくるというルート。われながら、なかなか確かな記憶力ではあるが、帰りに再び近鉄特急に乗ったかどうかの記憶は全くない。
今日32年ぶりに伊勢神宮を訪れた。確かに歩いたはずの参道や参拝したはずの正宮。
sandoujunnguusugiとにかく、かすかな記憶として残っていたのは、神宮杉の間から差し込む陽の光や、参道の玉砂利を踏む感覚や音。おそらく、変わりなく存在し続けているものばかり。そしてそれらは過去の記憶も、そして32年経った今も壮大だった。32年前もきっとこの杉の大きさに驚いただろう。その時に触れた幹は成長し、今私が触れている高さに達してまた同じ幹に触れていたりしているのかもしれない。根拠もなくそんな風に感じさせるほど壮大な光景だった。

次回「第62回式年遷宮」は平成25年です。順路に沿って参道を進む人波にはツアーガイドさんに同行してもらっている団体さんがあちこちに居た。その団体は時々わざわざ団体の足を止めさせて、要所要所でガイドを繰り返しながら進んで行く。近くに居ればガイドさんによる説明が聞こえてくる。杉の樹齢とか、式年遷宮のこととか、些細なことから重要な神事に関わることまで細かく説明されているガイドさんも居た。
seiguuさて、予定の参拝といっても、特に特別な何かのための祈願が目的だったわけではない。ただ、時間に余裕がある日程で、ここを素通りする理由が全くなかったというのが正直なところ。しかし、32年ぶりにひょっこり訪れて溢れんばかりの祈願をするなど、さすがに図々しいと思ったので、「できる範囲で」と謙虚に前置きをしてから手を合わせた。次に参拝したときはもう少し欲張って願い事をしよう。