コピーとファックス、いうまでもなくビジネスには必要不可欠な機械である。
1996年にレイブリックを開業させるときのこと。現在の社屋である賃貸倉庫を契約し、ガランドウの建物ではあったが真っ先に用意したのが家庭用のファックス付き電話機だった。ロール式の感熱紙による簡素なもの。これから短期間で店舗を造り、開業の準備をするにあたり、まず電話とファックスを接続させることから始めた。
そんな簡単な設備は、およそ2ヶ月後に店をオープンする頃にはとてもビジネスに耐えうるものではないことが分かってきた。感熱紙ではなく、普通紙が使えるコピーやファックスが必要だ。さて、どうする。どうもこうもない。必要だから揃えるしかない。しかし、やはり「どうする?」なのだ。つまり、予算の関係で高価な備品を買い揃えることができなかったのだ。廉価な機械を買ってやがて多機能なものに買い換えるか?それなら最初から気張って長く使えるものを選ぶべきか・・・。
そんな時、幸運な情報が舞い込んできた。私の友人の大学時代の同級生が大手コピー機会社の営業をしているとか。彼には何度か会ったことがあったが、直接連絡を取り合うほどの仲ではなかった。友人伝いに営業クンに連絡をとってもらい、さっそく相談にのってもらった。フットワーク良く事務所に足を運んでくれ、機材を提案してくれた。しかし、想像以上に高価だ・・・。しかし、彼の提案には「リース」の方法しかなかった。正直なことろ、私は「こんな開業したての信用力0(ゼロ)の企業にリースの審査が通るのか?」と心配していた。ところが、無事に通ったのだ!
ほんの数週間前、ガソリンスタンドで申し込んだ「使えば使うほどガソリンが安くなる」とのうたい文句のクレジットカードの審査で「残念ながら、今回は見送り・・・」と、つまり蹴られたばかりだった。業暦0(ゼロ)年、売上高0(ゼロ)円では当たり前かと思いながらも、目の当たりにした厳しい現実には心底ショックを受けた。嘘も隠しもなく、悔しくて眠れないほどだった。これから先、頼るものはない。看板も実績もない。何もかもが0(ゼロ)からのスタート。これが何点にかまで達すればそれなりの評価に格上げされるのだろうが、それがいつのことなのか、どれほどの実績に達すればよいものなのかは全く未知数だった。暗く長いトンネルには、もしかしたら出口がないのかもと感じるほどだった。
そんな矢先にまさかのリース契約。これほど助かったことはなかった。バラック小屋は一気に事務所らしくなった。
それ以来のお付き合いがずっと続いている。同級生はいつのまにか出世し、めったに現場には出てこなくなった。現在では彼の部下の営業さんたちが担当してくださっている。きっと、そんな経緯を知らない若いスタッフの方も増えているだろうが。

複合機は何世代も進化を繰り返し、その都度リースを組みなおしながら契約を更新してきた。不思議なことに、機械はグレードアップするがリース料が安くなることもある。そして今回もそうだ。今日、営業さんがやってきて、社内のコンピューターネットワークの見直しや複合機を使ったビジネスソフトのバージョンアップなど、良いことづくめの契約更新をしながら月々のランニングコストが軽減できるというプランを提案してくれたのだ。どこかに落とし穴があるのか?と疑いたくなるほどうまい話だが、まさか同級生をカモにするような奴ではあるまい。この信頼関係があるからこそ今日も即答で新機種導入をお願いした。
xerox apeos全然痛んでいるわけでもないし、使い勝手で不満を感じているわけではないこの機械だが、あと数週間で引き上げられ新しい機械が設置される予定。お疲れさまでした。