定休日の今日は私の身体のメンテナンスに出かけた。
特に腰が痛む場合には鍼院に行く。およそ1時間の施術のおよそ半分がマッサージで、残りの半分が鍼治療。これはリラクザーションというよりはやはり治療の領域である。もっとも、痛みの気配によっては整形外科でレントゲン検査など根拠のある治療を受けることもあるし、接骨院で神頼みのごとく不可解な施術に出かけたこともあった。
慢性的な症状は、特にどこかが痛むわけではないが、首や背中にコリや張りを感じるといったもの。肩こりというよりは張りに近い違和感だ。おそらくゴルフでの疲労と、こうしてパソコンなどに向う事務仕事が原因ではないかと思う。もちろん年齢的な要因も大きいだろう。こんなときはマッサージだ。掛かりつけの鍼院でマッサージだけをお願いすることもあるが、スーパー銭湯のマッサージコーナーを使うこともある。

少し前にお客さまから整体の話を聞いた。時々ご近所の整体院に行かれるそうなのだが、私はまだ整体を受けた経験がない。どうもあの「バキバキ」に恐怖を感じる。しかし、お客さまは「必要なメンテナンス」と表現されていた。

実は、今日は朝起きたときから整体に出かけようと思ったわけではなかった。まずは床屋へでかけた。床屋ではほぼ仕上げの段階で首や肩をタンタンと叩いて軽くマッサージを行ってくれる。それがことのほか気持ちよかったのだ。
ああ、もう少しほぐして欲しいなあ、と思いながら散髪を終え、クルマに乗り込むとスグにマッサージが思い浮かんだ。そして次の瞬間、先のお客さまから聞いていた「ご近所の整体院」を思い出してクルマを方向転換したというわけだ。

おおよその場所は聞いていたのでその整体院をスグに探し当てることができた。きっとなんらかのバキバキ治療をされるだろうという緊張感を伴いながら扉を開けた。挨拶をすると奥から年齢も体格も私と同じような先生が現れた。ちなみに私の身長は183cm。つまりまあまあの大男なのである。この大男先生にバキバキやられたら・・・。恐怖感はさらに高まった。

さっそく施術が始まった。まずは背筋を伸ばして診察台に腰かけ、背後から背骨のチェック。首から背中にかけてS字に曲がっているとのこと。そして腰もCの字に反っていると・・。つまりグニャグニャ。続いてうつ伏せで寝ると足の長さの左右差を指摘された。これは骨盤の歪みだとか。これはかなりヤバそうだ。きっとアチコチをバキバキにされるのだろう。
始めはうつ伏せのまま背骨から骨盤周辺にかけて徹底的にほぐされているようだった。先生の親指が背骨の骨と骨の間に食い込むように押し付けられ、それは気持ち良さを通り越して痛みとの闘いでもあった。私の背中周りはかなり固まっているようだ。
ほぐしが終わると横向きに寝る姿勢に変えられた。骨盤と肩を捻るようにストレッチのように押さえつけられた次の瞬間、「バキバキバキバキバキッ!」!!!ついに始まった。一瞬の出来事で油断していた分、背中から腰にかけて広い範囲でバキバキ音がした。次に左右反対の姿勢に寝返りをしたあとは緊張の余り強張っていた。案の定、音は数箇所でしか鳴らなかった。
それから、首も。仰向けの姿勢で首を下からマッサージされ、頭を左に倒された一瞬のスキをつかれた。「首は7つの頚椎からなるから」と、つまり上手くいけば6〜7回のバキバキ音がするはずだとか。実際そうだったかもしれない。次に首を反対に倒されたときにはやはり緊張して構えていたので数回パキパキ鳴った程度だった。

そんな具合でたっぷり一時間の施術が終わった。恐怖から解放された瞬間だった。「また疲れや腰の痛みを感じたら来てください。」と笑顔で見送られたが、その手口を知ってしまった以上、次はさらに勇気が要りそうだ。
まあ、絶叫マシンに乗り込んだと思えば、こっちのほうがきっと身体のためにもなることだろうし、そう割り切ってまた来てみるか!
実際、肩周りが軽くなったような気もするし、お客さまから整体というものを教えていただいたおかげでよい経験ができた。