rangerover_wood12002年に3rdレンジローバーが発表になったとき、私が最もこのクルマに惹かれたのはダッシュボードを中心とした大胆なデザインのインテリアだった。カタログでは、一見、太いチーク材は無垢にも見えた。しかし、木材の変形などを見据えるとそれはとうてい考えられない手法。はたして、木材の内部はどうなっているのか?とても興味を抱いていた記憶がある。
しばらくすると3rdレンジローバーを整備する機会も増え、内装のウッドパーツの裏側を見ることができた。それでも、全ての謎が解けたわけではなかった。

rangerover_wood2今日は、とりあえずみなさんにもそんなウッドパーツの裏側を見ていただくことにしよう。無垢であるはずがないウッドパーツは、やはり薄い材料だった。土台になってしっかり形成されているのはアルミ素材。そしておよそ1ミリ弱の厚さで木材が貼られている。私には本物の木材に見えるが、実際にこの材質を分析したことはない。しかし、断面を見る限りはその切り口も決して木材以外には見えない。
アルミの上に、薄くシート状にスライスされた木材が貼られ、仕上げの表面材は硬い材料で皮膜が貼られている。爪で叩いてみると、それはクリヤ塗装ほど柔らかくない。ガラス素材のような硬さでカチカチ音がする。完全に透明ではなく、断面からは半透明で乳白色のようにも見える。しかし、これも定かではない。

いずれにしても、見事な製品だ。ベースが金属なので変形の心配もない。表面が硬い材料で覆われているために経年でのひび割れや剥がれもない。この製造方法と工程そして材料には大変興味があるが、現在のところその真実を知るすべはない。