CA392306最近、ディフェンダーからディフェンダーに代替えされるユーザーさんが増えている。110から110、あるいは90から110といった具合。

1996年にレイブリックがオープンし、最初の一年間の販売台数のおよそ1/3が並行輸入の新車のディフェンダー110Tdiだった。ずっと想いを抱いていたファンが「愛知県でも買えるぞ!」と、いっきに押し寄せてくださったのだ。
その後は、立ち上がりの勢いはなくなり、またポンド高の影響で高騰したことが起因して並行輸入車の新車販売は自然消滅していった。
1997年には90/左ハンドル/V8ガソリン車が限定で正規輸入され、翌1998年にはランドローバー50周年記念車の右ハンドルが同じく限定発売された。この、正規販売によって日本国内でディフェンダーが広く認知されるよになった。更に少数だがディーゼル車も正規で発売された。

昨今ではディーゼル車の排気ガス規制により、輸入のハードルはとてつもなく高くなった。昨年、正規インポーターが輸入を検討し、発売まであと少しのところまでこぎ着けたのだが、最終的にはディーゼル規制が障害となり冬に差し掛かるころに正式に中止が決定されたと聞いている。
ディフェンダーの第三次ブームがやってくるのかと期待していただけにとても残念だった。

さて、今日、納車させていただいたお得意さまも1997年に110Tdiを購入していただき、足掛け13年に渡って毎日の足として、そして趣味の一台として共に過ごしてこられた。その110Tdiから乗り換えていただいディフェンダーは、まだ新車に近いコンディションのPUMAと呼ばれるフォードエンジン搭載車。
同じクルマでありながら、実は内外装および機関部分の共通パーツは意外に少なく、それだけ進化を遂げてきたともいえる。その進化の分だけきっと新たな満足感を抱いていただけるだろう。

私はプライベートでディフェンダーを所有したことがない。希少車ゆえに、手元に囲い込むことができず、商品になってユーザーさんの元に旅立っていく。7年ほど前に10万キロを裕に越えた90/V8が入庫したことがあった。発売からまだ5年ほどだったということもあって、当時は10万キロを越えるディフェンダーは見たことがなかった。数ヶ月様子を見て興味を示すお客さまがいらっしゃらなかったらこれを運命だと思って私が引き取ろうと思っていた。しかし、ランドローバーファンは目敏い!お得意さまがやって来て、「あれ、どうしてこれはこんなに安いんですか?」。「ええ、距離が多いので・・。」、「それだけですか?全然イイじゃないですかあ!」と、即決。
そんなことが数度あり、未だ出会いがない。ランドローバーマガジン編集部のK村さんの元には派手にイエローに全塗装され、M/Tに改造された90/V8がある。これを見るたびに「負けていられねえ!」と思うわけだ。

いつか、私がディフェンダーを手に入れる時には、代わりに手に入れられなくなるファンが必ずひとりは出てしまう。そのときはどうかご容赦ください!


さて、今日の曲は何にしよう。もし、私がディフェンダーに乗る日が訪れたなら、そんな光景を思い浮かべてみよう。絵的にはカセットテープをガチャっと入れるところだが、さすがにもう持っていない。CDをプレーヤーに吸い込ませ、一瞬の静寂のあとの一発目の曲、そうだ元気のイイ曲にしよう。
the pillowsで「ストレンジ・カメレオン」。