フリーランダーのお客さまによるお申し出は、段差を超えた時にフロアの下からコトコト音がするというもの。
まず、これが正常な範囲なのか、あるいは特別な原因があるのかを確認する必要がある。そこで、どんな時にその音がするのかを一番ご存知であるユーザーさんに運転していただき、私は助手席で五感を集中。音、それから足やお尻に伝わってくる振動、あるいは車速や加速度、傾きなど、あらゆる神経を集中させて音がした瞬間に「どの辺り」かを瞬時に探るのだ。また、経験により、それが何に起因する音なのかを推測する。
おそらく右側だと思うとおっしゃるユーザーさんは、右側の車輪をマンホールなどの段差を乗り越えるように試運転をする。私は前を見るわけではなく、しかし目を閉じるわけではなく、強いていうならフロアの下を透視するかのごとくその辺りに集中した。
段差を乗り越えた直後に僅かにコトコトという音と振動が確認できた。やはり右側のようだ。それは回転する何かではなく、路面の凹凸による振動に合わせて発生する。サスペンション関係があやしい。

CA392384(2)ピットに戻ってリフトに上げ、さっそく下回りの点検。そして、ほんの僅かだがガタがある部分を発見。サスペンションロワアームの支点部分。シャシに取り付けられたマウント部分である。
写真は右側のロワアームを後から見たところ。取り付けのナットを取り外し、差し込まれた軸部分にガタがあることを確認。ほんの僅かの隙間だが、ココが音と振動を発する原因になっていた。
交換して解決。不快な音は消え、フリーランダーらしい心地よい振動が戻った。


曲にしよう。どういうわけだが、今夜は一青窈さんの気分。
何年か前、テレビニュースの特集だったかあるいはドキュメンタリー番組だったか忘れたが、一青窈さんが東京の読売ランドで行った無料ライブの模様を観た。彼女は、幼い頃に父親を亡くし、そして大人になる前に母親を亡くした。読売ランドは、両親に遊びに連れてきてもらった大切な思い出の場所だったのだ。そして、自身がアーティストとして活躍できるようになった時、その読売ランドでライブを行おうと思ったそうだ。その日、親子で読売ランドに遊びにきた子どもたちの思い出が、自分がそこで歌うことで少しでも強く印象に残る一日になってほしい、そんな願いを込めて歌ったそうだ。
読売ランドで歌ったかどうかは知らないが、私のお気に入りの曲を。
一青窈さんで「てんとう虫」。