今日、紹介するお客さまは、長年「いつかはランドローバーに!」という思いを持ち続けてこられた方。その時のために、ご自宅のビルトインガレージもあらかじめ相応の高さが確保されていた。昨年、ようやくその「時」がやってきた。そして、実際に購入を検討された際に、今のご自身に一番ふさわしい一台としてフリーランダー2を選ばれた。
以来、大変気に入っていただき、大切にするあまり仕事にも使わず、平日には全く乗らずにガレージに保管し、週末のゴルフにだけに駆り出すというスタイルが定着した。ところが、ここのところ仕事が忙しく、ゴルフにも行けずに一ヶ月以上が過ぎた。つまり、フリーランダーに乗るのも一ヶ月以上ぶり。
今日、いざリモコンでロックを解除しようとしたところ、まったく作動しない。バッテリーでも上がってしまったのかな?ボンネットを開けてほかのクルマからジャンプさせれば何とかなるか?ところが、ボンネットを開ける以前に、パッと見たところドアにはキー穴がない。さて、どこからどうやってクルマに乗り込めば?
と、電話をいただいたのが今日の午後のことだった。

CA392453非常用のキー穴が助手席側のドアハンドル部にあること、そしてブロック形状のキーの内部に金属の機械式キーが存在することを説明した。電話の向こうから、客さまが開錠に向けて作業を始めた様子が伝わってくる。ココにキーを挿し込んで、時計方向に回して・・・、そしてドアを開けた瞬間、けたたましいセキュリティーホーンが鳴りはじめた。キーをダッシュボードのボックスに収めればセキュリティーホーンは鳴り止むはず。しかし、それは不可能だった。ガレージの中で助手席側を壁に近づけて停めていたため、ドアを大きく開けられず、車内にうまく体を滑り込ませることができない。週末の午後、閑静な住宅街にセキュリティーホーンが鳴り響いている様子が受話器から伝わってくる。とりあえず一度開けたドアを閉めてセキュリティーホーンを止めた。
さて、どうしたものか?途方に暮れているわけにもいかず、幸いレイブリックのすぐ近くにお住まいのお客さまだったので、とりあえず状況を確認しに出かけた。向かうクルマの中で、あれこれ対応策を考えた。ガレージジャッキを持っていって車体を持ち上げ、横へずらして乗り込むスペースを作るか?助手席からマジックハンドで(そんなもの持っていないが・・・)運転席のロックノブを開錠するか?私の自宅へ戻って小学生の息子を連れて行って潜り込ませるか?最悪はガラスを割るか?
考えているうちに到着。やはり、狭い。私の体では全く無理。オーナーさんの胴体は薄いが、それでも、最初のチャレンジでは骨盤が通らなかった。再び試みたがはやり無理。ドアを開けるたびにセキュリティーホーンは鳴り始める。取扱台数が多いであろうディーラーさんでは何か良いお知恵を持っていないかと尋ねてみたが、やはり何とかして車内に乗り込むしか方法はなさそうだ。
そんな中、お客さまが自宅の中から踏み台を持ってきた。ドアの本体部分よりも、ルーフに近いサッシ部分のほうがスペースが広く開いている。上の方のほうからなら体が入るかもしれない!ということで、再びチャレンジ。セキュリティーホーンが鳴り響く中、侵入作戦開始!そして見事成功!ブロックキーを挿し込んで無事にセキュリティーは外れ、ホーンは鳴り止んだ。スタートボタンを押せば、何事もなかったようにエンジンが掛かった。
あとで考えてみれば、私はただ応援に行っただけだった。笑

フリーランダー2の場合、ブロック形状のキーのバッテリーは、車両に差し込まれている間に充電される仕組み。放電によってリモコン操作が効かなくなったのが今回の症状。リモコンロックの開錠ボタンは、セントラルロックを開けることと、セキュリティーを外すことを同時に行っている。今回のように手動で開錠した場合には、ドアは開くが、セキュリティーは掛かったまま。だからクルマは泥棒に入られたものと判断してセキュリティーホーンを鳴らす。ただし、ブロックキーが挿し込まれることでクルマ側は「あ、なんだ、オーナーさんだったのか!」と、いう具合にセキュリティーを解くわけだ。
こんなことのないよう、二つのキーを交互に使って充電しておくことも対応策のひとつかもしれない。また、万が一の際の備え、駐車する際には助手席側のスペースには注意が必要だ。
レンジローバー・スポーツも、ディスカバリー3(きっとディスカバリー4も)も同様で非常用のキー穴は助手席側にしかない。



曲にしよう。
そういえば、昔、途方に暮れてしまうという唄があった。レコードを買ったわけではないが、かなり流行ったのでFMでは一日一度以上流れていた時期もあり、吸収力の高かった若い脳はスグに曲をインプットすることができた。単調で軽快なテンポだが、歌詞の内容は大切な彼女が離れていってしまい、深い悲しみに陥るというもの。
今夜は、大沢誉志幸さんで、「そして僕は途方に暮れる」。