CA392539閉店後のピットで溝口メカニックが内職を始めた。マイカーの2ndレンジローバーのエアコンパネルを分解している。中古で購入した2ndレンジローバーには、前オーナーさんによって貼られたウッドパネルが付いていた。そう言えば、以前からウッドパネルをノーマルに戻したいと言っていた。ウッドが好きな人もいれば、ノーマルの樹脂のほうが落ち着くという人もいる。どちらかというの私も後者のほう。

エアコンパネルは、一見すると操作部分だけのようだが、オートエアコンの表示部分の裏側にはコントロールユニットが一体で付いている。照明のバルブだけは交換できるよになっているのだが、その他の部分が壊れると、交換する場合にはアッセンブリとなる。ボタン部分が壊れた場合でも、コントロールユニット付きという大きい単位になるわけだ。
しかし、実際はご覧のように分解できる。コントロールユニットが壊れたものでも、操作系は無事だったりする。そのように部分的に壊れ、部分的には部品取りになる中古パーツはゴミとして捨てずに保管してあるのだ。もちろん、それらの管理もメカニック自身の判断によるもの。あっちが悪いパーツと、こっちが悪いパーツの「いいとこ取り」で、正常なひとつの中古パーツが出来上がることもあるからだ。
不燃ゴミにしか見えないそんな宝の山から、自分が欲しいパーツを探し出して活かすのは現場メカニックの特権でもある。

エアコンパネルのウッドパネルは強力両面テープで貼られている。うまく剥がれることもあるが、どうやら今回は強力すぎて無理なよう。そこで、本体が壊れたエアコンパネルの表面だけを掘り出してきて、自分のエアコンパネルの表面と交換しているのだ。そうやって、自分仕様のレンジローバーにしていく。

メカニックにはこんな時間が必要なのだ。マイカーを整備することで身に付くスキルを仕事に活かし、日々の業務の中で培った技術を愛車にも反映する。そこに相乗効果が生まれる。『プロショップのスタッフ、ましてやメカニックが乗るクルマなら「さすが!」といわれるコンディションを維持していなきゃダメだ!』と言う。彼のクルマは日常点検はもちろん、日々の洗車や、フロアマットの掃除も怠らない。不精な私には学ぶことが非常に多い。



CA392533今日の日中は穏やかな温かい春の陽気だった。写真は、レイブリックの近くの「杁ヶ池公園(いりがいけこうえん)」。お昼前に弁当を買いに外に出たときに、満開に近い桜に誘われて、一分だけクルマを停めた。並木の下では、花見を楽しむ家族連れが何組もいた。実にのどかな風景だ。深く息を吸うと空気がおいしい。そういえば、久しぶりに深呼吸をした気がした。

中学時代の英語の教科書に(もちろん英語で)こんなことが書かれていた。ワシントンD.C.のポトマック川沿いに名所となる桜並木があり、その桜の苗木は日本から友好目的で贈られたものだと。英語は得意ではなく、英文のかけらも覚えていないが、歴史的にそんなことがあったのだということは学べた。
「桜」にちなんだ日本語の曲はいったいどれだけあるだろう。しかし、ワシントンD.C.の桜を唄ったのはこの曲だけかもしれない。
今夜の曲は、アンジェラ・アキさんで「サクラ色」。