どんな故障であれ、できれば起こってほしくなく、できることなら愛車と共に穏やかに過ごしたい。しかし、やはりトラブルは起きてしまう。今日、紹介する事例は、そんなトラブルの中でもとてもショッキングな内容である。レイブリックでは始めての経験である。

お客さまが2ndレンジローバーで高速走行をされていた。突然、エンジンルームで「ガラガラガシャガシャグワラゴギーンッ」と凄まじい音がした。僅かにボンネットの隙間から煙も出ている。
左側がブレードが無くなってしまったラジエターファン、右側は新品パーツ周辺も破損
安全な場所に停め、恐る恐るボンネットを開けてみた。すると、そこにあるはずのものが無い。ラジエターファンが木端微塵に飛び散り、影も形もなくなっていた。更に、周辺のパーツをも破損していた。飛び散った破片は、ボンネットを内側から突き上げてしまったほど。(一枚目の写真の左側が、ブレードが無くなってしまったラジエターファン。隣は新品パーツ)

ボンネットインシュレーターはひとたまりもないボンネットまでも・・・
果たして、原因はなんだろう?軸となるウォーターポンプにはガタがあるわけではなく、ファンの回転が乱れて何かに接触した感じでもない。エンジンルーム内に異物が飛び込み、ファンを傷つけたのだろうか?確率は低いだろう。それなら、自然に?例えば、樹脂製のファンが経年で硬化し、強度が失われてファンの一部に亀裂が入ったことがきっかけで一気に破損に繋がったとも推測される。
1995年式なので年数は15年、距離はおよそ20万キロが経過したところ。今後は、これに近い2ndレンジローバーを点検する際には、このあたりも重点項目に入れる必要がありそうだ。タイミングよく、クラックが見つかれば幸いだが、適当な時期に定期交換をすべきかもしれない。ラジエターファン単体のパーツ代はおよそ2万円。残念ながら、今回はボンネットの鈑金塗装を含め、周辺の修理も伴う。
ちなみに、このラジエターファンだが、ディスカバリー・シリーズ2にも共通のパーツが使われている。