CA392786ご来店していただいたお客さまからお土産をいただいた。口福堂さんのおはぎ。
今日も幼少の頃の話を。
私が育った頃の長久手町は、まだ名古屋市の郊外のベッドタウンとは程遠く、都会から遠く離れた山村だった。(実際に長久手村だった)
加藤家には田畑があり、いわゆる兼業農家だった。田んぼでは一角でもち米も自作しており、正月に食う餅も含めて農作物のほとんどは自給自足の生活だった。
そんな加藤家スウィーツといえば、祖母が作るサツマイモを使った鬼饅頭とぼたもちが代表的だった。
今日、いただいた口福堂さんのおはぎは、その無骨さが昔懐かしいおばあちゃんのおはぎに良く似ている。甘過ぎず、餡の自然なコクも良く似ている。しかし、圧倒的な違いは餅と餡の比率。口福堂さんの場合は餅が小さく、餡が非常に多い。しかし、程よい塩加減が餡のくどさを消しさり、とても食べやすい。

「ぼたもち」という呼び名で育った私にとっては、「おはぎ」という上品な呼び方は実はどうもピンとこない。そもそも「ぼたもち」と「おはぎ」は何が違うのか?いつだったか忘れたが、最初に「おはぎ」という呼び方を聞いたときには、素直に違和感を覚えた。しかし、物としては同じもの。田舎臭い呼び方と、都会的な呼び方?まんざら、そんな区分けでも納得できてしまいそう。
実際のところは春に食べるものを「ぼたもち」、秋に食べるのを「おはぎ」と呼ぶらしい。牡丹の花が咲く頃は「ぼたもち」、萩の季節に食べるのが「おはぎ」なのである。
5月の今はどちらかと言えば春に近いかな?それなら、今日いただいたものは「口福堂さんのぼたもち」となるわけだな。
まあ、理屈はともかく、私は一気に二個を食べた。素朴な味でとても美味しい!
ごちそうさまでした。

余談だが、「ぜんざい」と「おしるこ」の違いはご存知だろうか?これも実際は同じもの。食事としていただくのが「おぜんざい」、おやつとして食べるものを「おしるこ」と呼ぶらしい。