自分の臭いはあまり気にならないが、他人のことはよく分かるもの。クルマもそうで、自分のクルマを臭いと思うひとは少ないが、他人のクルマの香りは良くも悪くもよく分かる。
これはつまり、我々にとっては中古車としての商品がそれにあたる。購入を検討していただいているクルマは、紛れもなく前ユーザーさんの香りがしているわけで、たまたま悪く感じられなければOKだが、そうでない場合には決定力に欠ける結果となる。
最近、ホテルに泊まろうとネットで宿を探していると、「オゾン脱臭済み」という文字を見るようになった。禁煙ルームが満室の場合には、喫煙ルームをオゾン脱臭して対応するとうケースもあるようだ。つまり、それぐらい効果的だということなのだろう。
そんな矢先に、ある商社さんが小型のオゾン除菌脱臭機を勧めてきた。私が東京に行っている間にレイブリックの商品車数台でデモンストレーションを行ってもらった。スタッフによれば確かに効果的とのこと。ランニングコストといえば、僅かな電気代ぐらいのもの。初期費用のみで永久に使えるという代物。
導入するか否か、スタッフの一存では決められず、私に決裁を求めてきた。ところが、当の私といえば、例えばそれが商品であれば自分が納得しないものはお客さまにも勧めない。当然導入などあり得ない。
そんな最中に私は10日間レイブリックを空けていたわけで、その間には商社の営業さんから数回電話が入った。いくら電話をいただいても、「香り」の変化が電波ではわからないので判断のしようがない。来週には名古屋に帰るからそのときに!と言って電話を切った。
オートクラフトの改装で忙しく、脱臭機のことなど全く忘れていた。そこへ、今日、営業さんが脱臭機を抱えてやってきた。限られたレイブリックの業務時間でスケジュールもかなり詰めていたのだが、電話でそう約束した以上話を聞かないわけにはいかない。
しかし、臭いがしそうなクルマを探して20分掛けて・・などと悠長に時間を使う余裕もなく、何か効率の良い方法はないものかと頭を捻りながら沈黙になりかけた。そこで、私の靴で試そうということになった。控えめにみても、私の足はそれほど臭くない(笑)。それでも、ゆっくり鼻に近づけてみたが、確かに自分では嫌な臭いを感じない。しかし、ほのかに湿った感じと革の臭いから、靴独特の臭いは感じる。嫌がらせではないが、念のために、営業さんにも臭いをかいでもらった。「あれ?加藤さん、臭わないですねえ〜」とクンクンかいでいたが、もしかしたら言えずに我慢していたのかもしれない・・・。
これが嫌な臭いかどうかは別として、とにかくこの臭いが消えるかどうかの実験をすることにした。

CA3H0514[1]これが実験風景。右足だけを数分間オゾン脱臭機に掛けた。
結果は?ハッキリ言って、やりすぎた。ここまで狭い空間で密閉すると、たとえ短時間とはいえ、逆にオゾンの臭いが強く付着してしまう結果となった。オゾンの臭いは私にとっては嫌な臭いではないが、とにかく右足のほうが臭いが強くなってしまった。実験は失敗。
ただ、この臭い、はやりビジネスホテルに泊まったときのあの臭いだったのだ。ホテルで使って宿泊客に違和感や不快感を感じさせない処理であるならきっと間違いのない機械なのだろう。実験結果は完全とは言えないが、私としては納得。ということで、採用。

今日の機械はデモンストレーション用なのでそのまま置いていってもらうことはできなかった。さっそく使いたかったのに・・。しかし、スグに納品されるとのこと。今後、レイブリックで販売されるランドローバーには、随時オゾン除菌脱臭処理が行われることになる。もちろん、レイブリックからオートクラフトへ回送される商品車も同様。

★これまでに、レイブリックでランドローバーを購入していただいた方で、「正直言うと、ちょっと臭いが気になっていた」と仰るユーザーさんには、ご来店時に無料で施工いたします。ご遠慮なくお申し付けください。
一般のみなさんにもお値打ちプランでご案内する予定です。