言葉では聞いたことがあるが、今夜初めていわゆる徘徊老人に出会った。
夜10時過ぎ、友人と食事をし、友人の自宅のガレージの前でクルマに乗り込もうとしたときに老人は突如現れた。体は元気、ゆっくりだが普通に歩いてやってきた。言葉も喋れるが意味不明・・・。こちらに何かを話しかけるのだが、よく聞き取れない。年齢は80歳前後ぐらいだろうか。

「おじいちゃん、どこから来たの?」
「だいたいアレだわな!」
「名前は?」
「あそこの蓋がないなあ。」
「年は分かる?」
「二段目が危ないわな。」

地元の友人もご近所では見たことがないらしい。これは警察にお願いしよう!
ということで110通報。

「ハイ、緊急通報係り。事件ですか?事故ですか?」
「事件というわけではないですが、迷子のおじいちゃん(変な言葉かな?)がいるんですよ。」
住所を伝えると、署の者に行かせますから付き添っていてくださいと。もちろん、このまま放って帰るわけにはいかない。その間も老人は終始にこやかで、回答にならない相槌を打ちながら会話に参加してきた。しかし、いっこうに名前や年齢は思い出せないらしい。

通報から15分、ミニパトが赤色灯を回しながらやってきた。署には家族からの捜索願いなどは出ていないらしい。老人は自分の名前も、もちろん住所も分からない。例えば、老人が夜間に徘徊していることを家族がまだ気づいていないとしたら、たとえ署に行ったとしても老人は当分帰ることができないだろう。
パトカーの後部座席に窮屈そうに乗り込み、パトカーは発車した。

それからどうなったのかな?やがて自分にもそんな時がきてしまうのかな?いろいろ考えさせられた。


CA3H1199さて、友人宅にあったとても興味深いものを紹介しよう。そう、これは手付かずのプラモデル。アメ車の模型が好きで、老後の趣味のために集めておこうと買い始めたところ、こんな状態に至ってしまった。
老後、このプラモデルを作るためにゆっくりとした時間が訪れたならなんて幸せなことだろう。ただ、決して気分転換だからといって深夜に徘徊しないように!