クーラントの漏れが原因でオーバーヒートしてしまったクラシック・レンジローバー。エンジンへのダメージも大きかったのでオーバーホールすることになった。
通常(私の経験上)、エンジンには、オーバーホールを前提にした供給パーツがある。オーバーサイズピストンといって、コンマ何ミリ単位で標準よりもほんの少し外径が大きいものがあるのだ。痛んだシリンダーライナーをオーバーサイズピストンの外径に合わせ、シリンダーの傷が消えるところまで削って広げるわけだ。
ところが、ランドローバーにはオーバーサイズピストンがない。せめてシリンダーライナーの供給があればピストンとセットで交換できるのに・・。オーバーホールの概念が違うのだろうか。きっと英国では、こんな場合にはブロックごと次々と交換していくのだろう。
しかし、日本ではブロックに打刻されたエンジン・ナンバーが肝心で、むやみに交換はできない。車検時や名義変更のときにも検査員によってきちんとチェックされる。
ちなみに、メーカーから新品エンジンブロックを取り寄せると、通常エンジンナンバーが打刻されている位置が空白になっている。この場合、運輸支局へ出向いて検査員に打刻をしてもらえばよいのだが、打刻される文字は本来の英数字のエンジンナンバー(今回の場合には40D******)ではなく、東京都の場合には「東***」、愛知県の場合には「愛***」というように漢字になる。もちろん、同じ文字が車検証にも記載されることになる。問題があるとすれば、気分的なことだけなのだが。

レンジローバー_エンジン今回、とくに英数字のエンジンナンバーに拘ったわけではないが、今後も長く安心して乗り続けられるようにと、内燃機屋にお願いして分厚く丈夫なシリンダーライナーを作り、それをブロック組み込んでもらった。
ノーマルの状態を撮影しておかなかったので、シリンダーライナーの厚みが比較できずに残念・・・。次にエンジンをバラしたときに改めて紹介しよう。