ランドローバー専門店ボールジョイント、人間の体に例えるとグルグル回る肩間接のようなもの。これはクラシックレンジローバーのリアアクスル・Aアームのボールジョイントだ。ディフェンダーやディスカバリーも同じ構造である。このようなボールジョイントはステアリングやサスペンション系に多く使われている。関節部分は丈夫な金属で作られており、潤滑させるためにグリスが封入されている。そして、グリスが飛び散らないように、そして砂や水からジョイント部分を守るためにブーツが被せられている。
ブーツが破れれば、当然のことながら痛みが早くなる。それどころか、グリスが流れ落ち、金属同士の磨耗が始まればガタとなって振動や音が発生するようになる。更に悪化すれば、やがてはボールジョイントが外れてしまうことも考えられる。
間接に例えると脱臼に当たるのだが、例えばステアリング各部のボールジョイントだったとしたら、ボールジョイントのトラブルはハンドル操作不良につながりとても危険である。
ちなみに、私は過去にスキーで左肩を脱臼したことがあるが、幸いにも次の瞬間にポッコリとはまった。靭帯が伸びたせいだろうが、しばらく痛みを伴って肩が上がらないほど不自由だったが、人間の体はたいしたもので自然治癒力でやがて治った。
しかし、機械は自然に治癒しない。その代わり、体と違って交換ができる。ブーツの破れも、ボールジョイントのガタも交換することで対処するわけだ。

今回はAアームのボールジョイントを紹介したが、数多い事例として2ndレンジローバーのナックルのボールジョイントがある。加藤ブログでも過去に紹介したことがあるが、機会を設けて改めて紹介にしようと考えている。というのは、今回のAアームボールジョイントの交換は特別な専用工具が必要なわけではなく、バイスやプレスといった、一般的な整備機器があれば可能である。しかし、2ndレンジローバーのナックルボールジョイントはそうはいかない。交換には頑丈な専用工具が必要であり、しかも、ボールジョイントブーツが破れるケースが非常に多い。もしも、不具合を抱えたまま気がつかずに乗り続けているユーザーさんがいるなら、やはり早めに対処して安心して乗っていただきたいからである。
次に作業する機会にはカメラを片手に現場に張り付くつもりである。