オートクラフトROVER「加藤さんさあ、コレ乗ってよ!」
夕方、私がROVER75(セブンティーファイブ)を眺めていると、大橋オートクラフト会長がニコニコしながら歩み寄ってきて突然そう言った。
「オレさあ、仕舞い込んであるMG-F引っ張り出してきて乗るからさあ!」と。
この75は会長の社用車。特に物欲しげに見つめていたわけでもない。しかし、75はずっと興味を持ち続けてきたクルマ。そんな気持ちを察してくれたのかな?会長の気が変わるまえに「乗らせていただきます!」と即答。

オートクラフト75この75というクルマは、随所に英国らしさが盛り込まれていてとても好きだ。
1999年、ローバーグループ(ROVER、LANDROVER、MINI、MG)がBMW傘下に入った。75はちょうどその頃作られたクルマなのだが、BMWとしては傘下に入れたROVER車と従来のBMW車が市場でバッティングしないよう、セダン同士の両車を似ても似つかない姿に仕上げた。
そんなわけで、BMW車は(当たり前だが)ドイツ車らしく、ROVER車は英国車らしさがより強調されたデザインになった。ホンダと技術提携された1980年代以前のROVERを知らない私にとっては、初めて見る英国らしいROVER車が75だった。もっと人気が出てもおかしくないクルマだと思ったが、その後BMW社から切り離され、消滅していく流れには逆らえなかった。そんな悲しい運命を背負ったクルマなのだが、私は75をROVERの傑作であると感じている。

またまたオモチャが増えてしまった!