私が自動車整備に携わり始めた頃は、まだ多くの乗用車のリヤブレーキはドラム式だった。整備する立場では、私はドラムブレーキよりもディスクブレーキのほうが好きだった。理由は簡単、整備が楽だから。当時私が務めていた職場(トヨタディーラー)で取り扱っていた車種でいえば、マーク2はディスク、コロナやコルサはドラムだった。
ただ、楽とか面倒とかで仕事を選ぶことなどできるはずはなく、リーダーに割り振られた仕事を順にこなすのみである。なので、ドラムブレーキ車が何台も続くことだってある。しかし、ドラムはドラムでいいこともある。ディスクブレーキと違って「調整」ができるのだ。しっかり調整すると、フットブレーキのタッチも良くなり、パーキングブレーキ兼用式のタイプでは引き代も変わって「整備をした感」が出る。自分が行った車検整備の出来ばえがお客さまに体感していただけるのだ。

1995年にローバーディーラーに転職した。ローバーミニもリヤドラム車だった。その後、マイカーとして乗ったミニ1000は4輪がドラムだった。
1996年にレイブリックをはじめてからはドラムブレーキとは疎遠になった。当時のランドローバーは全てディスクブレーキ車だったのだ。10年前の2001年にデビューしたフリーランダーは久しぶりに見たドラムブレーキ車だった。しかし、整備の機会は滅多に無い。点検しても減ったライニングにお目にかかることがない。つまり、なかなか減らないのである。レイブリックでは、おそらく過去の交換経験はたった一台である。

landrover_freelanderブレーキライニングは減らないが、最近は時々ホイールシリンダーからのフルード漏れは出始めた。こんなふうにブーツを捲って漏れを点検する。フルードが漏れている場合にはこの段階でトロっと垂れてくる。
それにしても、私のトヨタ時代からの経験上では、その頻度は非常に少ない。3年目、5年目の車検でも大丈夫。7年目、9年目でようやくといったレベル。非常に優秀である。それだけ、フリーランダーのリヤブレーキへの負担が少ないのかな。

ちなみに、フリーランダー2は前後ともにディスクブレーキである。