DSC_0384人生でもっとも多くく買った雑誌はコレ。「GENROQ(ゲンロク)」、そう、スーパーカー雑誌である。学生時代だったと思うが、書店で偶然創刊号に出会った。そして次号からも引き続き買い続けた。
小学校5年の頃、池沢さとしさんの漫画「サーキットの狼」がきっかけでスーパーカーブームが起きた。名古屋市内の幹線道路の歩道橋の上で、一日中カメラを構えてスーパーカーが通るのを待った。目がイイ奴がいると、遠くに見えるソレらしいシルエットを捕らえた瞬間「来たぞ!」と叫び、それに反応した大勢の小僧が群集の中からソレらしいクルマを探してカメラを向ける。シャッターが間に合わないこともしばしば。あとで現像すると、後ろのほうが僅かに移っているだけで、見慣れたセダンのほうが大きく写っていたりする。ノーズがとがった「いかにもスーパーカー」というクルマにはほとんどお目に掛かれなかったが、ポルシェ・カレラは時々通った。

そんな小僧たちが免許をとり、徐々に所得が増えていく、そんな波に乗るようにGENROQは創刊されたのだと私は感じている。そしてバブル景気を向かえて大勢の人の夢が爆発した。やがてバブルは弾けたが、夢は弾けていない。
創刊から10年ぐらい買い続けたGENROQだが、引越しの機会に処分することにした。引越しを手伝ってくれた後輩が全て持って帰った。しかし、その後も買い続けた。ただ、既にコレクションすることは諦めていたので、都度処分をしていった。やがて定期的には買わなくなった。
何年か前、書店でGENROQを見つけると、それまでのホッチキス留めの中綴じの方法からしっかり背表紙のあるカタチに変わっていた。おそらく本のコストは高くなると思う。もし、もっと早くからそうなっていたなら創刊号から買い続けたGENROQはそのままコレクションにしていたかもしれない。喪失感にも似た不思議な感覚に襲われた。

こんな時代でも「GENROQだけは何故」といわれるほど業界内でも元気がいい雑誌だという噂が届いてくる。消えてしまったランドローバーマガジンや、Web化されたフォーバイフォーマガジンだが、その「差」はなんだろう?と考えてしまう。媒体となるスーパーカーに圧倒的なアドバンテージがあるのは事実かもしれないが・・・。
林道や河川敷が次々と封鎖され、四駆のステージが失われていったのは事実。ディーゼル規制も強烈なアゲンストだった。しかし、そもそもスーパーカーやスポーツカーにしても、ほとんどのユーザーがサーキット走行をしているわけではなく、その性能の何分の一かを使って街や高速道路を走っているだけである。性能が発揮できなくても、たとえ走らせることができなくても、それでも憧れるクルマであること。そこにスーパーカーの「分」があるのだろうかと、個人的にはそう思う。
あるカー雑誌が、売れ行きが悪くなるとイタリア車特集を組むと聞いたことがある。フェラーリやランボルギーニ、アルファロメオなどである。やはり本は売れるそうだ。イタ車には華がある、それは私も感じる。私自身、フェラーリのオーナーになったこともないのに特集の雑誌は何冊も買った。

DSC_0388雑誌市場に話がそれてしまったが、今月号のGENROQにレンジローバー・イヴォークの記事が4ページもカラーで載っていた。それが嬉しくて今日のブログの記事にしたというわけ。
「ランロドーバーを記事にしたら雑誌が売れる」、ランドローバーが「華」になる、そんな時代がくるといいなあ!