今日はレイブリックでのディスカバリー3の納車前整備の様子を。

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行っている作業はフロントサスペンションのロワアームのアッセンブリ交換。フレームとはブッシュを介して固定されており、そのブッシュが経年で劣化して亀裂が入ってしまう。およそ2.5トンの車体が、特にブレーキング時に大きく圧し掛かり、振動や音となって伝わってくるようになる。当然のことながらハンドリングなど走行性能に関わる重要な部位である。


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これが取り外したロワアームASSY。ブッシュがイカれただけなら、アッセンブリ交換をする必要などないのでは?と思うのが自然である。もちろん、本来ならそうする。プレスを使って悪くなったブッシュを抜き取り、新品を圧入する。
ところが、どんなカラクリがあるのか分からないが、ブッシュ単体の価格と、ブッシュが組み込まれたロワアームASSYの価格がほとんど変わらない。なので、ブッシュ単体を交換すると、作業工賃でコストが逆転してしまうのだ。
そんなわけで、現在我々はアッセンブリ交換の方法をとっている。やがて価格改定が行われ、ブッシュの価格が安くなったならその時は時間を掛けてブッシュ交換をするだろう。

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ロワアームのシャシ側の二点の支点の後ろ側のブッシュの様子。劣化によるひび割れとは別に、更に荷重が掛かって亀裂になっている部分も確認できる。といっても、これはまだマシなほう。きっとしばらくカクンカクンしながら乗り続けていたであろうと思われるほど酷く痛んでいる車両も増えてきている。

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左右のロワアームの交換が終わったところ。

ちなみに、レイブリックでは中古車の納車前の点検で発見された不具合箇所に対する整備代金は全て車両価格に含まれている。お客さまから追加で整備料金をいただくわけではなく、始めから整備込みの価格を車両価格として表示している。例えば、しばらく乗りっぱなしで放ったらかしだったクルマの場合にはかなり大掛かりな整備が必要になる。しかし逆に、つい最近しっかりコストを掛けて車検を行ったばかりのクルマが中古車として入庫した場合、これは納車整備も順調に、つまり楽チンで済むわけだ。
ベースとなる車両が現在どんな状態であろうと、納車に向けた整備を行うことで全てのランドローバーを一定の水準に到達させることを我々は目指している。一定の水準とは、各メカニックや私が共有しているクォリティーである。合言葉は「レイブリック・クォリティー」。
逆の視点から言えば、限りあるコストでそこに到達する可能性のないクルマは始めから店頭には並んでいない。

もちろん、この思想はオートクラフトも同じである。どちらのクォリティーが高いか?!良い意味で両社はライバルなのである。