レンジローバーのオーナーさまが、今日はご家族のクルマ、フォルクスワーゲン・ルポでご来店された。用件を済まされたあと、「そういえば、もし分かるなら!」と、ルポが抱えているマイナートラブルの相談を受けた。
ウインカーリレーが、何もしないのに「カチカチ」と音を立てている時があるという。しかし、音はすれど実際にウインカーランプが点くわけではない。話を聞いても全くイメージが沸いてこないゾ・・・。とにかく、見てみないことには始まらない。実際、ウインカーを操作すると、その後、かなりの頻度でその症状は再現された。

私はトヨタの販売店でメカニックの仕事を始め、その後フォルクスワーゲンとアウディを扱う拠点に異動になった。1992年、ちょうどゴルフ3がデビューしたタイミングだった。その後の3年間が、私にとって輸入車整備の基礎となり、現在に至っている。
ちょっと経歴書風になってしまったが、そんな経緯があって、フォルクスワーゲンのことを軽く流すのはとても気がひける。というか、首を突っ込みたくなる。ほんの僅かに残っている自信が「フォルクスワーゲンのことは分かりません」と言わせてくれなかったのかもしれない。
ただ、私がフォルクスワーゲンのメカニックに従事していた1992年から1995年には、まだルポは発売されていなかった。そんな、言い訳じみた前置きを済ませたあと、早速、カチカチの音源を探ってみた。
DSC_1033ルポの場合、ハザードスイッチとウインカーリレーが一体になっていた。つまりカチカチ音はスイッチの裏あたりから聞こえたわけで、コンソールを外し、裏側からハザートスイッチを取り外した。
このユニットの中で何かが起きているであろうことは確か。とにかく、まずは分解。すると、スイッチになった接点部分と、素子が組み込まれたリレー部分とに分かれた。ん・・・、こうなると、私が分かる部分は端子など、機械的な接点だけである。接触不良などが原因だとすれば、そのあたりを清掃し、接点の当たりを強くし、接点グリスを塗って組み付けるのみ。
と、やれることをやって組み付けた。恥ずかしながら、原因にたどり着いた手応えは全くない。しかし、再度組み付けて作動してみると見事に(?)症状は改善されていた。治ったのが幸運だとすれば、どうかこの幸運が長く続きますように!
まあ、最初から「ハイ、部品交換ですね!」と言わずに済んだだけ自分なにりは満足感がある。ランドローバー以外のクルマに向かう瞬間は、いつもよりも「仕事感」が薄れ、趣味の領域に入る分楽しさが増す。