オートクラフトでボディーリフレッシュ中のビアリッツ・ブルーのClassicは、現在塗装の下地処理の最終段階。
私も塗装エンジニアに聞きながらその工程を勉強中だが、ここで塗装工程を大まかに説明しておこう。

塗装といっても、まずは凹みを修正するところからはじめる。新車なら話は別だが、例えばクラシック・レンジローバーのように年数が経っていれば大なり小なり凹みはある。そもそも、新車の段階でパネルに波打ちがあるほどのクルマである。(汗)
それは別にして、いや、エンジニアは別にせず、最初からあった波打ちだろうと可能な限り滑らかな面を作ることに燃える。まずは叩いて直せる凹みを修正する。名のごとく板金作業である。そして「板金パテ」と呼ばれる粗いパテを塗り、しっかり乾燥させる。その後ペーパーで磨いて面を整える。次に「ポリパテ」と呼ばれる細かいパテを塗り、同様に乾燥させてから平面が出るまで磨く。これで面は完成。
レンジローバー3次にサフェーサーという下地塗装を行なう。この艶消しのブラック塗装がそれ。これで下地が完成!というわけにはいかない。うまくサフェーサーが付かなかった部分が毛穴のようにピンホールとなる。それを埋めるのが「赤パテ」と呼ばれるもの。今日はちょうどその工程を進めている。ピンホールに赤パテを塗り、乾燥させてからペーパーで仕上げるのだ。状況によっては再度サフェーサー塗装をする。これでようやく下地が完成。その後いよいよ本塗装に入る。
レンジローバー2お化粧と同じで、下地の段階で毛穴をしっかり埋めておかないと必ず表面に出てしまう。
これは別のクルマだが、この爪楊枝の先ほどの小さな凹みはおそらくピンホールの見落としだろう。
何事も基礎が大切である。