一台のクルマを家族で共有する場合にはシートやミラーのポジションを頻繁に調整しなおす必要がある。そんな場合には電動ドアミラーが大変便利である。とくに手が届かない左側は。
いつの時代も電動ドアミラーは比較的よく壊れる・・・。上下左右の調整が利かない、電動格納しないなどなど。それらはモーターで動いているわけだから、どのモーターにだって同様に壊れる可能性はある。

レンジローバー家族や会社内でだれかと共有しているわけではなく、自分ひとりだけでクルマを使用する場合には、もしドアミラーの調整機能が壊れてしまってもそれに気がつかないこともある。そのまま何年も気づかずにいて、例えば友人が運転する際に気づいたとしてもそのときだけ手で調整すれば済んでしまう。結局修理をせずにまたそのまま使い続けたところで何も不自由さは感じない。
おそらくそんな経緯もあるからだろうが、中古車として入庫してくるレンジローバーには意外にドアミラーが壊れているケースが多い。ただ、商品としてはそのままやり過ごすことはできないので我々はこうして頻繁にドアミラーの修理を行うことになる。


私は1992年から輸入車の整備に従事するようになった。そこには日本車とはちがう合理的なスタンダードがあった。助手席側だけ電動ドアミラー、フロント側だけパワーウィンド、そんなクルマの存在に驚いたものだ。でも確かにそれでよいと思った。
個人的には、電動ドアミラーも電動チルトステアリングも電動サンルーフもオートエアコンもない、シンプルな3rdレンジローバーがあっても良いと思う。レザーシートとかウッドインテリアトリムだけは英国車らしく豪華に演出してほしいが、長く乗るなら、電動パーツは出来るだけ少ないほうが嬉しい。ディスカバリー・シリーズ1も電動サンルーフはよく壊れたが、ハンドルでクルクル回す手動タイプは丈夫だった。せっかくの豪華装備にも関わらず、出来るだけ動かさないように過ごさなければならないなんて本末転倒!

まあ、そんな都合のよいことを考えてみたところでどうしようもないことだが・・・。笑