レイブリックのお客さまが、ある日ミニカーを持って来店された。この缶コーヒーのおまけのミニカーが流行ったのはおよそ1年前。私もそうだったが、多くのランドローバーファンがこのミニカー欲しさに普段は買わない缶コーヒーを大人買いした。ただ、我々が「巨匠」と呼ぶこの方だけは、集めるだけではなかった。この1/100のミニカーを使って、数々の作品を作り上げてきた。
先の、「集めるだけの人」の中には、勢い余って同じクルマを数台づつ買い込んだ人もいた。ある人はあとで少しだけ冷静になった。「一台づつでよかったかなあ!」と。そこでその方は閃いた!「巨匠に手渡せば、これに命を吹き込んでくれるかも!」。
そのお客さまは、自分の手元に置いておいても「生きない」ミニカーをレイブリックに持ってきた。レンジローバー・ヴォーグとディスカバリー4。「ほら、あのミニカーをモディファイされる方、あの方に差し上げてください!」と。お二方は面識はない。ただ、共に加藤ブログを読んでくださっているというだけ。

ディスカバリー4その後しばらくして「巨匠」がレイブリックに現れた。そして私は預かっていたミニカーを手渡した。「嬉しい!もうレンジローバーは無かったんだよ!」と。しかしディスカバリー4はちょっと余ってるとのこと。
次に巨匠とお会いしたとき、「そういえば、この前ミニカーくれた人は何に乗ってるの?」と聞かれた。ディスカバリー4であることを伝えた瞬間、巨匠の目がキラリと輝いた。「何色の?」、「イパネマサンド」ですよ!

discovery4それから数週間後、いつものようにひょっこりとレイブリックに現れた巨匠。こぶしの中に何かを握り締めているのも新しい作品を持ってきたときのいつもの仕草。手のひらを広げると、そこにはイパネマサンドのディスカバリー4が!おお!思わず声をあげてしまった。「イパネマサンドって微妙な色だねえ、こんな感じかな?」。いやいやバッチリですよ、そう答えると、「じゃあ、クリヤを掛けて完成させてくる!」と言ってそそくさと消えた。

昨日、完成したイパネマサンドのディスカバリー4がレイブリックに納車された。これは巨匠からイパネマサンドのオーナーへのプレゼントだそうだ。「誰だって自分のクルマと同じミニカーって欲しいもんでしょ!」と。
なんとも心温まるキャッチボールである。まだお会いしたこともないふたりが、ランドローバーのミニカーだけで繋がっている。

先ほど、イパネマサンドのディスカバリー4のオーナーに、巨匠からのプレゼントを預かっている旨のメールを送った。作品の写真を添付して。驚いたオーナーさんからすぐに返事が届いた。感動!なんてお礼を言ったらよいのか、と。お礼のお礼では際限なくなるし、とりあえず「お礼」の気持ちを私がお預かりをすることにした。

ゴルフコンペやアウトドアイベントの開催の目的のひとつは、こんなふうにお客さま同士の距離が縮まってくれること。ランドローバーのオーナー同士だからこそ縮まる距離感、それを感じられることが私はとても嬉しい。今回はブログの読者さん同士という出会い。こんな風にお客さま同士が繋がっていくなんて、それを見届けられる私はなんて幸せものなのだろう!