IMG_5184ラジエター、ホース、ヒーター、ウォーターポンプなど、冷却水の回路からの漏れを点検する場合の方法として圧力テストがある。リザーバータンクにアダプターを付け、ポンプで加圧して放置しておく。正常なら一晩置こうが二晩置こうがゲージの針はピクリとも動かない。しかし、僅かでも漏れがあれば時間の経過とともに大気圧に戻ってしまう。どこから漏れているかは冷却水が垂れた痕跡を目視で探すなどアナログ的な方法となるが、漏れの有無はこの方法でほぼ確実に判る。
今回は漏れが発覚してその診断をしているわけではなく、3rdレンジローバーの納車前の整備でラジエターの詰まりが確認できたので新品交換し、完成検査の一環として圧力テストを行なっている。この状態でメカニックは今日の作業を終了。一晩放置し、明日、ゲージの数値に変化がないことを確認して完了!

IMG_5226ちなみに、車種によってリザーバータンクの形状が異なるのでそのためのアダプターが何種類もある。これだけで代表的な車種はほとんど網羅できる。
余談だが、一般的な国産車はリザーバータンクには圧力はかかっていない。冷却水回路内の負圧によって足りなくなった分だけリザーバータンクから吸い込まれる仕組み。国産車で整備のいろはを覚えた私は、1992年にフォルクスワーゲンで始めて「圧力がかかったリザーバータンク」に出会った。なんでこんな仕組みなんだろう?と不思議に思った。実際に、老化して圧力に耐えられなくなったリザーバータンクからクーラントが漏れることもある。しかし、これが欧州車の常識らしく、その後出会った欧州車は全て同様のシステムである。もちろんランドローバー車もそう。
クーラントの量を点検する際にはくれぐれもご注意を!圧力がかかっているときにキャップを緩めないように。