自動車の機械的な故障の多くは、まず音や振動から始まる。今までと違う音、今までと違う振動を感じたら、それが「サイン」なのである。エンジンなどの駆動系やサスペンションなど、回転や摺動をしている部分の異常が音になって耳に届いたなら、まずは点検をしたほうが懸命。「なんだか音はするけど、とりあえず今は動いているからいいや!」などと放置をすると、ある日完全に動かなくなり、それが出先だったり、これからまさに出かけようと思っていた矢先だったりすれば、そのショックは更に大きい・・・。だいたいそんな時、お客さまから「突然動かなくなった」と連絡をいただき、しかしよく聞けば、「少し前から変な音がしていた」ということも多い。音が出始めた時に見せていただいていれば、もちろんそこで修理は必要になるだろうが、肝心なときにクルマで出かけられないという自身の都合の上でのトラブルは防ぐことができる。あるいは、レッカー代など、余分な出費を防ぐこともできる。

レンジローバー現在レイブリックで納車に向けて点検整備中のレンジローバー・ヴォーグのパワーウィンドウからの異音を感じ、点検の結果、音の原因がレギュレーターであることを確認した。ギヤの磨耗が進んでいるようで、上下の際に「カリカリ」と音がする。きっとこのままでは近い将来作動しなくなるだろう。調整や修理で直るものではないので交換することにした。

いくら自動車の電子化が進んでいるとはいえ、メーター内に点灯するインジケーターだけが異常のサインではない。むしろそれ以外の、五感で感じる異変のほうが重要なサインだったりする。