フィラメントを使った照明器具からLEDに変わりつつあるのは建築物だけでなく自動車も同じ。各メーカー、新型車種が出るごとにテールランプなどの外照灯が独特の光り方をして、いかにもそれをアピールしているようだ。
家庭用や事業用と違って、自動車の場合には電気料金は関係ない。消費電力が小さい照明器具を使ったところで、それが日々のランニングコストに反映するというものでもない。強いていうなら、時々訪れるバルブ交換の手間とコストが助かることぐらい。
古いクルマは、それらしくぼんやり点灯していたほうが雰囲気があって良い面もある。しかし、いくらなんでも暗すぎては機能するものもしなくなってしまう。例えば、クラシック・レンジローバーの時計。一応、照明は点いているのだが、実際には時刻を読み取ることは非常に困難・・。経年で白い針が薄汚れてくると余計にそう。過透式の照明は12個のインデックスをぼんやり浮き上がらせるだけで、肝心の針がほとんど見えないのだ。社外オーディオやナビゲーションなどの表示でもあれば良いのだが、そうでなければ時計を見るためにルームランプを点ける必要があるほど。それでもダッシュボードの時計は見づらく、仕舞いにはルームランプに腕時計を照らして見る始末。

レンジローバークラシッククラシック・レンジローバー
今回オートクラフトで、室内の計器類の照明を明るくしたいというクラシック・レンジローバーのユーザーさんのご要望があり、メーターや各スイッチ類、そして時計の照明をLED化して照度を上げる作業を行なった。それぞれ特徴的なバルブ形状をしているので、市販のLEDバルブを加工して径や長さを合わせるなどの必要があったが、それでも室内のほとんどの計器照明を明るくすることができた。また、青白い現代風のLEDの光を強調するのではなく、グリーンのLEDを使うことで、本来のクラシック・レンジローバーのイメージを残しつつ、視認性だけを上げることができた。これで夜のドライブもずい分楽になると思う。
バハマ号も、せめて時計だけでも明るくしようかな!