2013-03-07写真は3rdレンジローバーのフロントドアロック部分。手に持っているのはロックの単体パーツ、ラッチASSY。
稀に今回のような厄介なトラブルが起きる。ドアロックが内部で壊れ、ロックが解除できなくなる。当然ドアは開かない。ドアラッチASSYを交換したいのだが、そのためには写真に写っている三本のボルトを取り外さなければならない。ボルトはドアが開いている状態でないと取り外せない。しかし、壊れてドアは開かない・・・。堂々巡りである。

こんな場合、とりあえず何とかしてドアを開けることから始めるのだが、これはおそらく作業を行うサービス工場によって、あるいはメカニックによってその方法は異なると思う。コスト度外視で時間優先、またはその逆。何種類かの方法がある。
ただ、どの方法を取るにしても、それはどれも「裏技」である。ドアが開かない場合のドアラッチの交換方法など、どんな資料を見たところで載っているはずはない。作業者は誰もが知恵を絞って、どこかを壊すにしても最小限のダメージで、そして作業時間とのバランスを考えて最良の方法を選択する。レイブリックのメカニックの手法もきっと独自のもの。写真は、実際にそんな車両のドアを開けたところ。限りなく少ないダメージでここまでたどり着けたと思う。
空かないはずのドアをどうやって? 正直、少しはもったいぶっている・・・。それより、「へえ、そんな方法でロックが空けられるんだ!」と、悪用のヒントになってしまうかもしれないので、作業内容の紹介は控えさせていただくことにする。(聞かれても答えられませんので質問しないでくださいね。笑)
メカニックは日々このような厄介なトラブルと対峙していて、その積み重ねがショップの財産となる。場数を踏んだだけ要領を得、引き出しが増える。何事も経験。