「LAND ROVER」と出会って18年。クルマ好きの私だが、ある意味では運が尽きたとも言える。気持ちも体も、多くのクルマを受け入れにくくなってしまったのだ。生涯ランドローバーと共に過ごせることには何の不満もないが、怖いのは、他のクルマの現状を見逃してしまうこと。
ランドローバーの魅力が絶対的なものだと信じ続けていたとしても、実はそれがすっかり時代遅れのものになっていて、それに気がつかずに過ごしているという可能性もある。
だから、時々他のクルマに目を向ける必要がある。下取りで入庫したクルマだろうが、レンタカーだろうが、あらゆるクルマに触れることに普段から心がけている。その結果、更にランドローバーが好きになり、そんなことを繰り返しているうちに18年が過ぎているというわけである。

2013-04-18さて、今日はランドローバーのライバルでもあるポルシェ・カイエンターボに乗る機会が訪れた。高速道路でシュパーンと抜かれたことなど数え切れない。カイエンに乗る人の多くがスピードマニアなのか、カイエンそのものが自然に早いのか、あるいはその相乗効果なのか。とにかく別次元で走っていくカイエンをたびたび見かける。そして、その理由が今日、高速道路を走って分かった。
カイエンは、スポーツ性能が優れたSUVではない。普通にスポーツカーなのだ。私はそう感じた。体に感じる何もかもが早く走るために設計されたスポーツカーのそれでしかない。そして、実際に速い。「SUVにこのパワーは要らないでしょ!」、運転をしているとそんなふうに思えないのだ。スポーツカーに求められるパワーが表現されているという、非常に当たり前の感覚なのだ。
気がつくと「おっと!覆面パト、後ろに居ないかな・・」そんな心配をしながらバックミラーを見なければいけない、そんな速度域に入りそうになっている。きっと今日の私は、私が過去に見てきたシュパーンと抜かすドライビングをしていたに違いない・・・。

いやあ、素晴らしいクルマだ。しかし、私にはすっかりランドローバーの鼓動が染み付いていることにも気がついた。カイエンに乗ってみてよかった。カイエンの素晴らしさも分かったし、今日は乗らなかったランドローバーの素晴らしさも再認識できた。