ランドローバー_ディスカバリーディスカバリー3(ディスカバリー4も構造は同じ)のリヤゲートの開操作は電気式。ボタンを押すと電磁ソレノイドが作動し、ワイヤーを引っ張ってラッチを解除する。その電気部分が壊れることは稀だが、以外に簡単な構造のワイヤーの付け根が破損してしまうことが時々ある。
写真はアッパーゲートのラッチ。ワイヤーが伸びており、その先の金属部分が折れてしまっている。ちょうどソレノイドと噛み合う部分なので、ここが折れてしまってはリヤゲートが開かなくなってしまう。

さて、ここからが問題なのである。リヤゲートが開かない状態で室内側から何とか作業をしなくてはならないのである。内装トリムを壊してしまえば作業は簡単なのだが、できる限り余分な出費を抑えたい。トリムをなんとか一部分だけ浮かし、その隙間からゲート内に手を入れ、まさに手探り状態でラッチを手動で開けるのだが、これが非常に難しい。それは手の太さや大きさがネックとなる。レイブリックでは、宮原メカニックは無理。同じぐらいの手の大きさの私も当然無理。唯一、手が細い溝口メカニックだけが工具を握り締めた手が核心部分まで届くのだ。
そんな具合いなので、サービス工場によっては「内装トリムを壊さないと作業不可能」と判断されることもあると思う。

ちなみに、ディスカバリー・シリーズ2世代までは内側にもドアハンドルがあるし、ワイヤーではなくリンケージなのでこのようなトラブルにはならない。2ndレンジローバーの場合にはリヤゲートが閉まっていても内装トリムが取り外せるため簡単にゲートを開けることができる。3rdレンジローバーに至っては、こんなときのために、緊急用の手動のワイヤーが付いていて、それを引っ張ればアッパーゲートは開く。ディスカバリー3やディスカバリー4も、なんらかのフェイルセーフシステムが欲しいところである。
ショップオリジナルで緊急用のワイヤーを製作するのもひとつの方法だが、果たして需要があるだろうか・・。