最近ではATF(オートマチック・トランス・フルード)の交換は必要ないとされるクルマが増えている。しかし、それはあらゆる機能が正常であリ続けた場合という条件付のことだと私は思う。
例えば3rdレンジローバー、我々がこれまで扱ってきた過去のランドローバーと比較すると幾分A//T(オートマチック・トランスミッション)のトラブルが多いように感じる。実際に10万キロそこそこで滑り始めてしまい、オーバーホールが必要になった車両も数台経験した。しかし、おそらくだが、それは元々の原因は他の部分にあると推測している。例えばエンジンの水温。
過去にも再三3rdレンジローバーのエンジンの水周りトラブルを取り上げてきたが、ラジエターをはじめとする冷却系統がこのクルマのウィークポイントであることは名言できる。水温計では気づかないほど微妙なオーバーヒートが原因でA/Tの油温センサーが異常を感知することもる。若干のオーバーヒートがジャブのように効いてきて、水冷オルタネーターの寿命を早めたりすることもある。推測だが・・・。そして、微妙なオーバーヒートが長年続いた場合、きっとA/Tの温度環境にも悪影響が及んでいると思う。
レンジローバー特に荒っぽい運転をしているわけではないのに、例えば5万キロあたりでATFの状態を点検すると、真っ黒に汚れたクルマとそうではなくまだまだキレイなクルマがある。単にA/Tの寿命の「運」ではなく、他からの影響を受けてしまったかどうかが起因している可能性が考えられる。やはりそれは「熱」の影響が大きいと思う。

レンジローバーATとにかく、3rdレンジローバーの場合にはラジエターの詰まりなどエンジンの水周り系統には慎重になる必要がある。ATFの汚れはそんな要因のサインであることも考えられるし、いずれにしても既に汚れてしまっているATFのまま「無交換」を貫き通す意味はないだろう。
まずは点検を兼ねて適度な距離でATF交換。更に汚れがひどい場合にはストレーナー(フィルター)と一体になったオイルパンも同時交換がお勧め。