レンジローバーヒーターユニットこれはクラシック・レンジローバーのヒーターユニット。ヒーターは、エンジンの熱を利用して室内を暖める仕組み。エンジンの冷却水は暖機が終わるとおよそ90度で安定する。その冷却水をパイプを通して車室内に引き込み、ヒーターコアを通過させる。ブロワファンで空気を送ってヒーターコアに当てて温風を作り出すという仕組みである。
例えば、一言で「ヒーターが効かない」といってもいろいろな原因が考えられる。スイッチなど電気回路のトラブルでブロワモーターが回らない。モーター自身が壊れてファンが回らないなどなど・・・。これらはヒーター系に直接的な原因がある場合。エンジンの冷却水が漏れて量が減り、室内に冷却水が循環しない場合でもヒーターは効かない。

このクラシック・レンジローバーもヒーターが効かないのだが、その原因は至ってストレート。ブロワモーターが弱ってファンが心細い程度しか回らないというものだった。厳密には効きが悪いというべきかも。
クラシック・レンジローバー助手席の足元を覗いてビスを数本外すだけでモーターが交換できる車種も多いが、クラシック・レンジローバーはそういうわけにはいかない。右ハンドル車と左ハンドル車を共通パーツで構成しようと考えたからなのか、ヒーターユニットはダッシュボードの中心に存在する。そのヒーターユニットを車両から完全に取り外し、その中からブロワモーターを取り出すという工程になる。
ダッシュボードを分解して作業を進める様子はごらんのとおり・・・。

余談だが、クラシック・レンジローバーは1970年にデビューしたクルマ。私は正規輸入が始まった1990年以降の車両にしか馴染みがなく、オーディーやクーラーが取り付いたモデルしか知らない。デビュー当時はクーラーも無く、ダッシュボードの構成はとてもシンプルなものだったに違いない。それなら、ヒーターユニットを取り出すことなどどうってことない作業だっただろう。あるいは、車上でモーターだけ取り外せたのかもしれない。