1990年代はじめから徐々に普及していった安全装備のエアバッグ。はじめは運転席のハンドルのみだったが、それが助手席、そしてサイドへと広がっていった。
命を守ってくれる安全装備なので今ではなくてはならないものだが、それと引き換えにステアリングホイールを好みのタイプに交換するという楽しみが減ってしまった。エアバッグの脱着という余分な作業は、ユーザーさんが気軽にハンドルを取り外すことの妨げにもなっている。

今日はレンジローバー・スポーツ(ディスカバリー3、ディスカバリー4も同様)のステアリング・ホイール脱着の様子をレポートしよう。
レンジローバースポーツ1このようなSST(専用工具)が存在する。先が適度な長さにL字に曲がっていればどんな金具でもよいのだが、引っ張るのにかなり強い力が要る。なのでSSTにはしっかりしたグリップが付いている。SSTの先端をステアリング・ホイール両横にあるサービスホールから挿しこみ、手探りで内部のレバーに引っ掛け、そこを強く引っ張る。するとエアバッグモジュールが固定されているロックがカチャっと外れるわけだ。もちろん、この作業の前にはエアバッグの誤作動を防ぐためにバッテリーターミナルを外しておく必要がある。
エアバッグモジュールが外れたら、中心にある固定ボルトを取り外す。
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今回、ステアリング・ホイールを取り外したのはレザー張替えの作業を行ったためである。レイブリックでは、このタイプのステアリング・ホイールの予備を持っているので、先にお客さまからのオーダーを受け付けて製作を進めておくことができる。あとはお客さまに来店していただき、その場で交換。取り外したステアリング・ホイールを代わりにいただくというカタチで循環させている。こう方法なら、製作期間中のおよそ一週間、お客さまがクルマに乗れなくなることはない。

今回の客さまのご依頼は、サイド部分にパンチング・レザーを配し、オレンジ色のステッチでアクセントを付けた。これはカッコいい!
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