2009年にレイブリック店内の改装を行ったのだが、その時の最大の目的はレイアウトを見直して座席数を増やすことだった。それと引き換えに失ったものはパーツや展示物を配置するスペース。棚などは追々考えていけばよい。まずはご来店していただいたお客さまに落ち着いて座っていただける場所作りが不可欠だった。
時間があるときにお客さま用の椅子に座って店内を見渡すなど、新しくなった店内に足りないものをどう補うかを考えたりもしてきた。しかし、なかなか良いアイデアが浮かばなかった。

この応接ルームもそう。落ち着いたスペースは出来上がったものの、やはりモノを飾るスペースがない。書籍やオブジェなどをお洒落にレイアウトしてみたいのだけれど・・。もう何十回もこのソファーに座り、壁や空間を眺めてきた。
そして先週、ようやく思い浮かんだのがオートクラフト店内の棚だった。2010年に改装した際に作ったオートクラフトの棚がなぜ今ごろになってヒントになったのか…、遅すぎる。というのも、この応接室の壁はなかなか凝った意匠のタイル張りで、この部屋の「ウリ」でもあったためにこの面に手を加える発想そのもの全くが生まれなかったのだ。もっと別の、狭い壁面や空間ばかりに着目してきたのだった。
しかし、作り方次第では良いものができるかもしれない。さっそくパソコンで写真を加工し、棚のイメージを描き加えてみた。
レイブリック店内ピット内の自作棚と違い、このクォリティーに見合う棚をD.I.Y.でこしらえる自信はない。さっそく家具屋さんに相談をした。そしてこのイラストを見ていただき、再度プロによるリデザインと見積もりをお願いした。
せっかちな私は、思い立ったらすぐに形にしたくなる。デザインはいつできる?見積もりは?そう急かしたくなる気持ちは山々だが、職人のペースに任せてグっと我慢。今はただ待つのみ。現在の応接ルームのデザインを活かし、更に素敵な空間に変わることに期待!