昨年の秋のこと。電話をとると、それは初めて電話を掛けてくださった関西にお住まいの方からの問い合わせだった。2ndレンジローバーのメンテナンスに関する内容だったのだが、ご自身の愛車も例えば加藤ブログの記事になっているような整備をレイブリックで引き受けてくれるものかどうか、と。偶然だが、私が電話に出られてよかったと思った。
お客さまのレンジローバーは2001年モデル。2ndレンジローバーの最終モデルだが、その時既に12年が経過していた。走行距離は10万キロを超えている。しかし、とても気に入っているので別のクルマに乗り替えるつもりはない。それなら思い切ってコストを掛け、内装外装そして機関部分をリフレッシュして再スタートを切るのはどうかという発想。例えば、レイブリックが一台の商品車を仕上げるように、そういう観点で手を加えてほしいというご要望である。
それから、愛車の現状についていろいろ話をした。現在抱えている不具合箇所や過去の整備歴、今後長く乗るために手を加えておいたほうが良さそうな部分などなど。それによって大まかな予算の打ち合わせをし、徐々に現実的になっていった。しかし、実際にはクルマを点検し、早急にやっておいたほうが良い箇所から順に優先順位をつける必要がある。例えば、見栄えの部分を優先して機関部分に不安を残したのではクルマとしては本末転倒。そんな話もしながら、ご入庫に向けての日程調整に至った。
打ち合わせをした作業のボリュームからすると、取り掛かればきっと数ヶ月は掛かる。ピットの状況を踏まえると、仕事が忙しくなる年末にかけてお預かりしてもきっと手を掛けられない期間が長くなる。そこで、数ヶ月先の予定になるが、年明けからのほうがスムーズにいくだろうということで時期を調整させていただいたのだった。

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2ndレンジローバーそんなことで、一月になってから入庫していただき、その後各部の点検を行った。そして見積もりをして優先順位を決め、まずは絶対に押さえておきたい機関部分から取り掛かった。ブレーキやステアリング、エンジンの整備、デファレンシャルやトランスファーなど駆動系の油脂を含む消耗品類の交換。そして当初から気になっていた不具合箇所であるドアラッチの交換や、エアコンの液晶パネルの修理などなど。現在はこれらの作業を進めているのだが、それらが済んだら次に内装外装を手がける予定。

もう少し作業期間は掛かりそうだが、全てが完成してお引渡しの際には、それがもちろんご自身の愛車でありながら、それでも明らかに生まれ変わったような、そんなフィーリングを味わっていただけたらとても嬉しい。