バハマ号のクルーズコントロールの不具合だが、バキュームホースの亀裂はホース交換で対処した。しかし、まだ作動しない。ここからいよいよ本格的に診断だ。配線図を参考にしながら各端子部分で電圧をチェック。その結果、ステアリングに組み込まれたクルーズ「SET」ボタンが反応していないことが判明した。各部の導通をチェックすると、ステアリングホイール裏に組み込まれているロータリーカプラーと呼ばれる部品内部で断線していることが分かった。
クラシック_レンジローバー手に持っているこの部品がロータリーカプラー。内部ではプリント配線が緩く蚊取り線香状に巻かれており、ハンドルを左右に回しても導通が成立する仕組みになっている。この「SET」に通ずるラインが切れているのだ。プリント配線は5ラインあるのだが、実際に使用しているのは中央の3ライン。そのうちの1ラインが断線しているのだが、点検してみると使用していない両端の2ラインのうちの片方が生きていた。それを使ってSETのラインを復活!これで電気配線は完全な状態になった。
クラシックレンジローバーしかし、まだクルーズコントロールは正常に作動しない。原点に戻ってバキュームホース系統を点検すると、ホースではなくブレーキスイッチ部分でエアのリークがあることが分かった。クルーズコントロールは、走行中にブレーキペダルを踏むとクルーズが解除するようになっている。クラシック・レンジローバーの場合、ブレーキスイッチで電気的に解除信号を送ると同時に、バキュームホースに接続されているバルブを開いて負圧を抜き、機械的にもスロットルバルブを戻す仕組みになっている。今回は、そのバルブの密着が悪く、絶えず負圧が漏れていた。
分解してみると、バルブ部分はスイッチのロッドとO−リングで構成されているだけで、そのO−リングが若干変形していた。近い大きさの新品O−リングにラバーグリスを塗って組み付けた。
レンジローバーこれで配線的にも機械的も不具合は対処できたはず。これでダメなら原因はコントロールユニットということになる。コントロールユニットは既に供給終了パーツなので、純正パーツでのクルーズ作動は諦めなければならない。どうか作動しますように!祈りながら試運転に出掛けた。郊外の空いた道路を走りながら60km/hでSETボタンをプッシュ!無事にクルーズコントロールが作動し、定速走行に入った。解除作動も完璧!
構成パーツのほとんどに故障頻発の可能性を持っているクルーズコントロール機能。今回も既に3ヶ所の不具合を持っていた。バキュームホースの亀裂、ロータリーカプラーの断線、ブレーキスイッチの密閉不良。特にロータリーカプラーはギリギリの状態で復旧できた。これで長距離ドライブも快適になること間違いなし!早くどこかに出かけたい。今週にも梅雨入りするという予報が出ている。クルージングは梅雨明け後のお楽しみだ。