1996年のレイブリック開業直後、車両販売の主軸はディフェンダーだった。数年間は販売台数のおよそ1/4がディフェンダーだった。その後、その割合が下がっていったのには様々な要因があるが、ひとつには中部地方にディフェンダーを待ちわびていたランドローバーファンが数多くいらっしゃったことが挙げられる。
それまでは日本国内でディフェンダーを販売しているお店は少なく、中部地方にはなかった。どうしても手に入れたいファンは関東まで買いにいく必要があり、そうなればやはりメンテナンスや修理などのアフターサービスが心配になる。堅実なファンは、それが障害となってディフェンダーの購入を諦めていた。そこへディフェンダーの販売を前面に押し出す格好でレイブリックがオープンしたのだった。
私は1995年にランドローバーという世界に入った。しかし、それよりもずっと前からランドローバーに想いを馳せていたファンは多く、そんな大勢の方がオープン直後のレイブリックを訪ねてくださったわけだ。

1996年から1997年にかけて、そんなふうに待望のディフェンダーを手に入れられたオーナーさまが中部地方にはたくさんいらっしゃるわけだが、その中には現在も乗り続けられている方も少なくない。そして全ての方に共通していることはメンテナンスに手を抜かないこと。基本は定期的なオイル交換。これは、特に虫歯でもないのに定期的に歯医者に通うようなもの。オイル交換のついでにオーナーさまが気になる部分をチェックしたり、作業をしたメカニックがクルマの異常を発見したり、そんなことを重ねながら絶えず早め早めのメンテナンスに心がける。だから17年18年経った今でも、何の不都合もなく普通に乗り続けていられる。

ランドローバー_ディフェンダー
このクルマもそんな一台。他のオーナーさまのディフェンダーもそうだが、だいたい塗装はこんなふうに傷んでいる。メタリックのクリアは剥げ、艶はすっかり失われている。こうなれば洗車の頻度も少なくなる。ディフェンダーだからそう思えるところもあるが、外観など諦めてしまえば特に問題はない。こんな風貌でも、機関部分には一切の不安を抱えていない。外見に囚われず、中身で勝負!もしかしたら、最高に格好いいスタイルかもしれない。