一週間東京で過ごし、久しぶりにレイブリックに出社した日の多くは溜まっていた事務仕事に終始することが多い。レイブリックではコピー機にパソコン、それらを含む社内ネットワーク、更に整備見積もりや顧客管理のためのソフトを、この一ヶ月の間に一気に入れ替えた。慣れない機械やソフトと格闘することも、その忙しさを増大させている大きな要因でもある。特に最近は気がつくと既に夕方になっている状態・・・。
今日も、そんなとりとめのない一日になってしまったのだが、業務が終わってから少しの時間をガレージでのクルマいじりに費やした。空調が効いた空間ではないので夜になっても蒸し暑いが、それでも私にとってはとても心地よい時間なのである。それに、時間に追われた作業ではないので、脳のリフレッシュにもちょうどいい。

話は飛ぶが、今日はハンドツール(手持ち工具)について。
18歳で自動車の免許をとり、以来、トヨタ車を乗り継ぎ、自分でできるメンテナンスやドレスアップを楽しみながら学生生活を過ごし、その流れでトヨタディーラーに就職した。やがてメカニックの仕事に就き、整備のイロハを覚えていったことで、私の自動車に関する知識は完全にトヨタ車がスタンダードになった。
トヨタ車に使われているボルトやナットのサイズは、8、10、12、14、17、19mmが基準で、各メカニックのツールキャビネットにはそのサイズのトヨタ純正スパナやソケットが収められていた。
やがて、私はフォルクスワーゲン&アウディを取り扱う拠点に異動となった。1991年、始めてトヨタ自動車が輸入車の販売を始めることが発表になったのだが、なにせ準備期間が短かった。メーカーもディーラーも大して準備ができていない段階で、まさに見切り発車状態で翌1992年の春にショールームがオープンした。当事者としてはそんな印象だった。
全国に先駆け、まず愛知県内に二店舗がオープンしたのだが、私はそのスターティングスタッフのひとりだった。
我々メカニックの最初の仕事は必要な工具を揃えることだった。実際にフォルクスワーゲンやアウディを分解しながら調べていったのだが、私はかなり面食らった。というのも、トヨタに比べると数倍ものハンドツールが必要であることが分かったから。ボルト・ナットのサイズでは、9,11,13,15,16mmあたりが足りない。更に、ヘキサゴントルクストリプススクエアも使われていた。おいおい、これじゃあトヨタ純正ツールキャビネットでは収まりきらないぞ!と大騒ぎをしたものだった。

加藤ブログ_ハンドツールちなみにこれがトルクス。六角の花柄になった形状である。MG-Fのシートの取付ボルトにも使われているのだが、締め付けるときには工具が滑ることもなくかなりしっかりと力が掛けられる。
それはそれでとてもありがたいことだが、クルマに使われるネジの種類を、トヨタ車とまではいかなくとも輸入車もう少し減らしてくれると嬉しいなあ。工具代も助かるし。笑